※このあとに行われたインタビューは『前夜祭の対局者インタビュー』をご覧ください。
https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/02/post-47d6.html
(紋蛇)
※このあとに行われたインタビューは『前夜祭の対局者インタビュー』をご覧ください。
https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2024/02/post-47d6.html
(紋蛇)
(主催者あいさつ 砂塚隆広・北國新聞社代表取締役社長)
「石川能登で1月1日に震度7の大きな地震があり、甚大な被害が出ました。棋王戦では毎年、珠洲市の塩井一仁さんに盤と駒を提供していただいているのですが、その塩井さんも被災され、ご自宅が倒壊して奥様が亡くなられました。私も打ちひしがれるような思いでした。今回の棋王戦で使われる盤駒は、塩井さんが倒壊したご自宅で発見された物です。明日の熱い戦いは、被災地の皆さまに元気を送ることになると思います」
(主催者あいさつ 羽生善治・日本将棋連盟会長)
「能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また現在も復興に尽力されている方々には心より敬意を表します。第1局は持将棋という、異例のスタートになりました。このシリーズに懸ける二人の気迫、情熱、研究をひしひしと感じました。先ほど砂塚社長からお話しがありましたように、今回は特別な盤駒を提供していただきました。本当にありがたいと思っております。今年一年の将棋界を占うような大熱戦が展開されるのではないかと思います」
(歓迎のあいさつ 新保博之・金沢市副市長)
「棋王戦第2局が金沢で行われることを喜ばしく思っています。金沢も地震の被災地ですが、人的被害はありませんでした。能登の復興と日常を取り戻せるように我々も支援していきたいと思っています。今回の棋王戦は全国的に注目度が高く、子どもたちも期待しています。明後日は『北陸ジュニア棋王戦』という大会もございます。将来棋士を目指す子どもたちには貴重な機会になると思います。明日はぜひ熱い戦いを繰り広げていただいて、将棋史に残る対局にしていただければと思います」
(能登半島地震の被災者に向けて、羽生・日本将棋連盟会長から棋士会が集めた義援金が北國新聞社に寄付された)
(特別協賛コナミグループ<東尾公彦・社長=右>からは、1000万円が寄付された)
(紋蛇、書き起こし=牛蒡)
対局検分は昨日の17時30分ごろに行われました。
(塩井一仁・日本将棋連盟石川県支部連合会理事・関西駒の会の会員)
塩井さんは、2009年より棋王戦の金沢対局に盤駒を提供しています。1月1日の能登半島地震で被災し、自宅のあった珠洲市は甚大な被害を受けました。塩井さん自身も自宅が全壊し、妻・紀美子さんを亡くしています。火葬が終わるまでは何も考えられず、がれきの中から残ったと駒4組をどうにか取り出せても「今年は金沢対局の華やかな場に参加させていただくのはやめようか」と思ったそうです。しかし、塩井さんが将棋に熱中していたことを紀美子さんが応援してくれたことを思い出し、今年も盤駒を提供していただきました。
【藤井八冠防衛戦に被災の駒 毎年提供・珠洲の塩井さん 自宅全壊、がれき下に発見〈1.1大震災〉】
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1313198
(故・平田雅峰<ひらたがほう>作の駒で錦旗書)

(同じく故・平田雅峰作で、清定書)
(左が錦旗書、右が清定書。見比べると、字体の違いがよくわかる)
※『対局検分(1)~(3)』の記事は、ネット回線の都合により、すべて2月24日に追記したものです。
(紋蛇)