2011年2月27日 (日)

棋王戦第2局の翌日に、北國新聞社・富山新聞社・日本将棋連盟石川県支部連合会主催の第15回北陸ジュニア棋王戦が行われました。
その大会に棋王戦対局者の久保棋王、渡辺竜王をはじめ、棋士が出席しました。
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(大会前に久保棋王と渡辺竜王が選手に激励)
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(大会を観戦する久保棋王と渡辺竜王。小学生低学年の部では開始3分ほどで終局したところも)
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(山崎七段が早く対局を終えた選手に詰将棋を出題する)
(銀杏)

2011年2月26日 (土)

Kobayasihironisi 48手目△5六銀不成の局面ですが、△5六銀成も有力だったと思います。
以下▲6五香には△7二銀と受けておく手もありましたし、本譜は△5五飛となかなか飛車が活用できなかったので、振り飛車が苦しかったと思います。
結果的には久保棋王が渡辺竜王の研究にやられてしまったわけですが、振り飛車の方もこれから対策は色々と出てくると思いますので、37手目▲1三竜にて居飛車よしの結論ではないと思います。
棋王戦の第4局がこの戦型になる事を期待しています。久保棋王の対策が見ものだと思います。

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(変化手順を考える渡辺竜王)
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(山崎七段、甲斐女王・女流王位も感想戦に加わる)

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(久保棋王)
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(感想戦は18時20分ごろに終了した)
(銀杏)

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(インタビューが行われた後、対局者が大盤解説会に来場した)
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(渡辺竜王は「▲1三竜は研究しきれないので、やってみようかなと。本譜以外にも△2二銀や△5五飛、△8九馬なども考えられます。△2二銀に▲4三竜△5五飛で△5七歩を狙われるので、▲2四竜△4五角成▲5四香のつもり。不明です」と話した)

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(感想を述べる久保棋王。「▲1三竜のところは手が広かった。46手目△6七銀では△6四桂のつもりだったが▲6五金とされて分からなかった。△6七銀は予定変更だった」)

(銀杏)

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「▲1三竜の新手は作戦。しかし、そのあとは手が広いのでどうなのか分からない。▲3六角で反撃に回ってちょっと面白い展開かと思った。後半戦も一生懸命にやりたい」
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(厳しい表情の渡辺竜王)
(銀杏)

Kiou20110226_79 久保利明棋王に渡辺明竜王が挑戦する第36期棋王戦第2局は17時8分、79手で渡辺竜王の勝ちとなりました。消費時間は渡辺2時間24分、久保3時間59分。この結果、五番勝負は1勝1敗のタイになりました。
第3局は3月6日(日)新潟県柏崎市「岬館」にて行われます。(銀杏)

Kiou20110226_37_2 図は37手目▲1三竜の局面。午後になって、控え室ではここで△2二銀が検討されました。▲1三竜を直接とがめようという手です。
以下の進展例は(1)▲4三竜なら△4二金▲5四桂△同角成▲同竜(参考1図)。ここで後手がどう指すか。参考1図は△6六馬▲同歩△5六香が一つ考えられる手順です。
(2)▲6三竜なら△同角成▲6五香打△6六馬▲6三香成△同玉▲6六歩△7二玉▲6四桂△8二玉▲5二桂成△同金左(参考2図)。
重要な変化ですので、書き記しておきます。久保棋王にとって、何か嫌な変化があったのだろうと推測されていました。

(銀杏)
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