2014年12月22日 (月)

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Img_0237本局の棋譜。

第40期棋王戦、五番勝負は以下の日程で行われます。

第1局 2月11日(水)栃木県宇都宮市「宇都宮グランドホテル」
第2局 2月21日(土)石川県金沢市「北國新聞会館」
第3局 3月8日(日)新潟県柏崎市「岬ひとひら」
第4局 3月23日(月)東京都渋谷区「東京・将棋会館」
第5局 3月31日(火)東京都渋谷区「東京・将棋会館」

本局の中継は以上で終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。

(八雲)

Img_0123終局直後、両者にインタビューが行われました。

Img_01327期振りの棋王戦五番勝負出場を決めた羽生名人。

【羽生名人インタビュー】
――激闘でしたが、振り返っていかがでしたか。
「仕掛けていって難しい展開だとは思ったのですが、受けに回る展開になって苦しくなったと思いました。あとは少しずつ苦しかった印象です」

――勝ちを意識されたのはどのあたりでしたか。
「(179手目)2二に桂成ってもしかしたら、と思いました」

――7期振りの挑戦となります。
「そうですね。7年前のことはほとんど記憶がないので、新たな気持ちで臨めたらと思います」

Img_0146粘り強い指し回しを見せた深浦九段だが、最後は力尽きた。

【深浦九段インタビュー】
――残念な結果になりましたが、今日の将棋はいかがでしたか。
「うーん……そうですね。穴熊の玉を立て直して難しくなったかと思ったのですが、駒損なのでなかなか良さを感じる局面がなかったです」

(八雲)

170

20時20分頃の局面。手数は170手を超えましたが、後手の攻めが続いています。ただ、このまま攻め切るのは難しいと見られています。後手は入玉をちらつかせながら粘れるかどうか。先手は後手の攻めが止まった瞬間に決め手を繰り出せるかどうかです。

Img_011820時20分頃の控室。対局を終えた中村太地六段らが加わっている。

(八雲)

145

図は19時45分頃の局面。残り時間は▲羽生4分、△深浦19分。
駒割りは先手の金得。しかし、後手も決め手を与えず粘っており形勢は難解。150手を超えるのはもう間違いなく、決着はまだ見えていません。

(八雲)

131

後手が△4三歩と受けた一瞬の隙を突いて、先手は▲7五桂△8二飛▲7一銀とロケットの根元を排除。さらに7一の銀を取らせている間に、香を拾ってロケットは影も形もなくなりそうです。

「これはもうやりなおしですね」
「終わらないよこれは」
「今日中に終わるかも怪しい」

と控室では驚きの声があがっています。最後の「今日中に……」は冗談ですが、寄りが戻って相当に終わらない勝負になっているのは間違いないようです。

(八雲)

118

図は18時50分頃の局面。後手は8筋に香を2本並べて、飛車を合わせて三段ロケットを設置しました。さらに4四の香を入手すれば、もう一段ロケットを並べることも可能です。
形勢は相変わらず後手持ちと言われていますが、先手も▲8八歩から場合によっては▲1九桂と受けに足すことができるため潰れてはおらず、決定的な差はついていない模様です。

(八雲)

111

図は18時30分頃の局面。残り時間は羽生名人が30分を切っており、深浦九段は50分を切ったところです。

局面は先手の攻めが一瞬止まった隙を突いて、後手が猛然と反撃。控室の形勢判断は優劣不明を通り越して「後手ペース」に変わりました。深浦九段らしい、粘り強い指し回しからの反撃が実りつつあります。

(八雲)