2016年2月11日 (木)

Img_8135

Img_8145

Img_8138

Img_8183

Img_8027

Img_8058

Img_8172

Img_8203

Img_8140

本局の中継は以上で終了いたします。
第2局は2月20日(土)石川県金沢市「北國新聞会館」にて行われます。どうぞお楽しみに。

(八雲)

Img_8011報道陣が入室すると、両者は活発に検討を始めていた。

Img_8022先勝した渡辺棋王。

【渡辺棋王の談話】

――今日の将棋は序盤から個性が光っているように思えましたが、研究の範囲だったのでしょうか。

「ああ、まあそうですね。一応作戦だったんですけど。ただ、そのあとは手が広いので……。▲6三歩成(51手目)のところとか、手が広いので、ちょっとどういう展開になるか、わからなかったですけど」

――優勢を意識されたのは、どのあたりですか。

「飛車を8四に引いたあたり(74手目)で、ちょっといいかなと思いました。△8六飛走って、(8七)金でも銀でも8四に引く手が……、それで攻め合いでちょっと勝てる形じゃないかと思いまして」

――好スタートをきられたということで、あらためて意気込みを聞かせていただけますか。

「棋王戦は、しばらくいい感じで戦えているので……。そうですね、それを続けられるように頑張りたいと思います」

Img_8047敗れた佐藤八段。さばさばと活発に検討していた。

【佐藤八段の談話】

――残念な結果になりましたが、振り返られていかがですか。

「中盤が難しい将棋で……難しいと思いながらやっていたのですが、進んでみると自信がない、という感じで。あまりよくなる感じの順がわからなかったですね」

――渡辺さんの△7三角(46手目)は、驚かれましたか。

「そうですね。あんまり見たことがない筋だったので、こういう手もあるのかという感じでした」

――中盤から終盤にかけては、苦しいという感じでしたか。

「微妙な均衡が取れていてもおかしくないかな、とは思っていたんですよ。ただ、仮にそうだとしても、具体的な手が難しかったですし、ちょっとわからなかったですね」

――第2局に向けていかがですか。

「本局は終盤が一方的になってしまいましたので、気を取り直して、いい将棋を指して、巻き返しを狙えたらなと思います」



(八雲)

Kiou20160211010188

88手で渡辺棋王が制して先勝。終局時刻は18時13分。▲佐藤八段3時間59分、△渡辺棋王3時間19分。第2局は2月20日(土)石川県金沢市「北國新聞会館」にて行われる。

(吟)

8017時45分、手数は80手に達しました。佐藤八段の残り時間は16分と差し迫っています。渡辺棋王は50分と余裕があります。消費時間と同様に、形勢のほうも検討陣は「後手優勢」とはっきり断言しました。「すでに粘りようがない」という声も聞こえています。

Img_7901道後温泉の「玉の石」。神社と同じようにお参りする。

Img_7904
(八雲)

71時刻はまもなく17時を回ります。
局面は、いま先手が継ぎ歩から垂れ歩の攻めに出たところですが、控室の検討陣は「やや後手もち」と見ています。先手の4六角の働きが、ややボケてきていることや、4八金が遊び駒になっていることなどが理由です。ただし、後手玉を狙う垂れ歩の存在が嫌みなため、非常に気を使う局面です。

Img_7888道後温泉駅前にあるカラクリ時計。

Img_78961時間に1回、カラクリが披露される。

(八雲)

69_2図は16時20分過ぎの局面。方針の決めどころと見られていましたが、佐藤八段は堂々と▲2四歩△同歩▲2五歩と継ぎ歩しました。久保九段が本命に挙げていた手で、山崎八段も「佐藤八段ならこうやるのかなと思っていました。色紙にも書かれていましたが『王道』の攻めですね」と語っています。
佐藤八段は継ぎ歩を指したところで、おやつのケーキを食べきって、気合いを入れ直した雰囲気です。

Img_8005ニコニコ生放送に電話出演する山崎八段。

(八雲)

道後温泉は、縄文時代中期の土器などが出土したことから、およそ3000年という考古学的レベルの歴史があり、日本最古の歴史を持つ温泉といわれています。

Img_7858路面電車(伊予鉄道)の道後温泉駅。

Img_7868こちらは現代の車両

Img_7898開業当時(明治20年)から走っていた、通称「坊ちゃん列車」。

Img_7878走行のデモンストレーションも行われる。

Img_7887運転席も間近で見学可能だ。

Img_7900駅前のアーケード。たくさんのみやげ物屋が並ぶ。

(八雲)

65図は15時半過ぎの局面。局面はすでに終盤の入り口といえるほど緊迫しています。互いに陣形を修復することは難しく、攻め合いで決着をつけにいく展開が予想されています。

(八雲)

15時を回り、対局室におやつが運ばれました。注文は渡辺棋王が「モンブラン」と「コーヒー」、佐藤八段が「イチゴショートケーキ」と「カフェオレ」です。

Img_7999モンブランとコーヒー。

Img_8001イチゴショートケーキとカフェオレ。

(八雲)