2012年2月 5日 (日)
感想戦(郷田九段)
感想戦(久保棋王)
大盤解説会場へ
終局直後の対局室
興奮冷めやらぬ終局直後の対局室。
久保棋王
「序盤はまずまずの形だったと思います。(勝ちを意識した局面を聞かれ)最後まで分かりませんでした。△6七金(146手目)と打った辺りで自玉が安全なので攻めが繋がる形かなと。(先勝したことについて聞かれ)まだまだ番勝負は続きますので」
郷田九段
「序盤がまずかったので、中盤が大変だったですね。ちょっと難しかったかなという局面もあったのですが、終始苦しかったです。先手先手で攻められたので、終盤は少し足りないなと思って指していました。どこかで勝負する順があったのかもしれませんが分からなかったですね。(第2局への意気込みを聞かれ)一局一局頑張るしかないので」
終局直後に感想を述べた両対局者はファンの待つ大盤解説会場へ向かった。
(吟)
久保棋王、先勝。防衛に向け好発進
この手を見た郷田九段は、30秒まで読まれて投了を告げた。先手玉は▲8八玉△7九馬▲8七玉△7八角以下の即詰み。終局時刻は19時29分。消費時間は▲郷田3時間59分、△久保3時間57分。五番勝負は久保棋王の先勝。防衛へ向け好スタートを切った。第2局は2月25日(土)、石川県金沢市「北國新聞会館」で行われる。
(文)
郷田九段の粘り
6七に居た銀を7八へ引いた局面。▲7八金は△6七馬から▲同金に△7八銀がある。銀を渡さずに受ける頑張りだ。依然として後手が優勢ではあるは先手が懸命の頑張りを見せている。
【Twitter解説】
豊川孝弘七段>いやいや、これは△5六馬から△7四馬として長い将棋になるかもしれません。しかし△5六馬のときに▲8四桂と勝負したらどうなるのか。
(吟)
後手勝勢
やや紛れたが後手優勢
後手優勢
「たたき込む」と豊川七段が表現する△6七銀がキツイか。控え室では後手優勢の雰囲気が色濃くなってきた。
(吟)