2012年3月 4日 (日)

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本局の鈴木宏彦氏による詳細な観戦記は下記の各紙面でお楽しみ下さい。

【河北新報社、下野新聞社、千葉日報社、山梨日日新聞社、新潟日報社、信濃毎日新聞社、静岡新聞社、北日本新聞社、北國新聞社、京都新聞社、日本海新聞社、山陽新聞社、中国新聞社、愛媛新聞社、高知新聞社、佐賀新聞社、長崎新聞社、熊本日日新聞社、南日本新聞社、沖縄タイムス社、日本ジャーナル出版(順不同)】

第4局は3月17日(土)「宇都宮グランドホテル」にて行われます。第4局も本サイトにてお楽しみ下さい。

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本日はご観戦ありがとうございました。

(吟)

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第37期棋王戦五番勝負第3局は、61手まで郷田九段の勝ちとなりました。終了は16時47分、消費時間は▲郷田2時間55分、△久保3時間20分。
勝った郷田九段は2勝目を挙げ、タイトル奪取まであと1勝に迫りました。

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局面は佳境、お客様はビッシリ。

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指し手が進まず、青野九段が奨励会入会当時を振り返っていた。「焼津で壮行会を開いて頂き師匠(故・廣津久雄九段)に2枚落ちで教わって負かされました」と青野九段。

(吟)

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▲3五角と出た局面の控え室モニター。▲3五角に久保棋王の考慮が続く。下が先手の郷田九段。

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久保棋王の考慮中に記録係の三宅三段が紙を机の上に置く。すなわち久保棋王の残り時間が1時間になったことを意味する。

(吟)

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▲5五角打とした局面。▲7五歩~▲7四歩の攻めや後手から△4四桂と打たれる手も消している。先手が手厚く優勢ムードだ。

【ニコニコ生放送】
深浦康市九段>これは気が付きません、すごい圧力です。△4四桂と打つ手や△4三銀と出る手を消しています。▲5五角と単に上がる手もあると思いましたが、角を並べて▲7五歩から▲7四歩で決めてしまおうという狙いです。また▲3六飛△同竜▲同銀も狙えます。

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師弟で検討。

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「ちょっと盤面にいる駒の数が違うなぁ」と青野九段。

(吟)

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大盤解説会場のうしろでは銘駒が展示されている。

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左が本局にも使用されている「富月」の大澤建夫氏。右が駒箱を作成している松浦清治氏。ともに静岡県富士宮市在住。「解説会に来ているお客様にも楽しんでもらおうと思いまして」と大澤氏。

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面取りが施されておりカドが取れている。

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(吟)

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久保棋王の攻めを丁寧に面倒見てきた郷田九段。図は▲5四歩と垂らした局面。△5二歩と謝れば、ますます後手の攻めが限定される。▲5四歩に控え室では「郷田さんらしい手だな」と声が上がる。攻めが切れてしまっては駒損が響く。久保棋王には悩ましい局面が続いている。

(吟)