感想戦
両対局者 大盤解説会場へ
終局直後
――非常に終盤は難しい将棋だったと思うのですが、今日の一局を振り返っていかがだったでしょうか。
渡辺 終盤でちょっと長考になったあたりは自信がなかったですね。
――どのあたりで勝ちを意識されましたか。
渡辺 香は変な手なんですが、▲8二香と打ったところですね。
――3連勝で3連覇となりました。シリーズを振り返っての感想をお願いします。
渡辺 結果がでたので……出来すぎの結果だとは思いますが。
――A級のプレーオフや王将戦など、かなりハードな日程が待っていると思うのですが。
渡辺 やりがいもあるので頑張りたいと思います。
――残念な結果となりましたが、今日の対局のポイントはどのあたりですか。
羽生 ▲4七金と上がられて、そこで思わしい手がなかったので。気がついたら悪くなっていました。
――△7五歩が実戦では初めての手でしたが。
羽生 何がよかったか分からないですね。
――シリーズを振り返っていかがでしたか。
羽生 チャンスらしいチャンスがなかったので、しょうがないかなと。
(吟)
渡辺棋王が3連勝で防衛
第40期棋王戦五番勝負第3局は渡辺棋王が勝ちました。これにより、渡辺棋王が3連勝で棋王位を防衛(3期連続・3期目)。7大タイトルの通算獲得数を15期としました。また、通算勝ち星500勝も達成しています。
終局時刻は18時55分、消費時間は▲渡辺3時間52分、△羽生3時間59分。
(八雲)
先手勝勢
△6一玉には▲8二香で後手玉が受けにくいといわれている。▲8二香はニコニコ生放送に出演している深浦九段が指摘した手。▲8二香は飛車の横利きを止めて▲6二金の頭金までの詰めろ。
渡辺棋王が防衛に近づいている。
(吟)
形勢混沌
5六に居た馬を△6六馬とし、角を取った局面。▲同銀は△1一金で後手が優勢になるので、先手は△6六馬に▲1二竜だろう。そこで△6七馬が厳しいといわれている。1二の竜が逃げれば△7八銀が詰めろ(△7九角▲9八玉△8九銀不成まで)。△6七馬には▲5六銀と打って頑張れるかどうか。
(吟)