2015年3月 8日 (日)

Dsc_0518 (本局のタブレット棋譜)

Dsc_0519 (梶浦三段の手書きの棋譜)

Dsc_0515 (第40期棋王戦は渡辺棋王の防衛で幕を閉じた。第41期棋王戦の予選は始まっています。誰が渡辺棋王に挑戦するのか。第41期棋王戦をお楽しみに。ご観戦ありがとうございました)

(吟)

Dsc_0473 (対局室へ戻って感想戦を行う)

Dsc_0482 (観戦記者の内田晶氏に声を掛けながら感想戦を進める)

Dsc_0501 (難解な変化に思わず手を止める)

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Dsc_0510 (感想戦は19時55分頃に終了した)

(吟)



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――非常に終盤は難しい将棋だったと思うのですが、今日の一局を振り返っていかがだったでしょうか。

渡辺 終盤でちょっと長考になったあたりは自信がなかったですね。

――どのあたりで勝ちを意識されましたか。

渡辺 香は変な手なんですが、▲8二香と打ったところですね。

――3連勝で3連覇となりました。シリーズを振り返っての感想をお願いします。

渡辺 結果がでたので……出来すぎの結果だとは思いますが。

――A級のプレーオフや王将戦など、かなりハードな日程が待っていると思うのですが。

渡辺 やりがいもあるので頑張りたいと思います。

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――残念な結果となりましたが、今日の対局のポイントはどのあたりですか。

羽生 ▲4七金と上がられて、そこで思わしい手がなかったので。気がついたら悪くなっていました。

――△7五歩が実戦では初めての手でしたが。

羽生 何がよかったか分からないですね。

――シリーズを振り返っていかがでしたか。

羽生 チャンスらしいチャンスがなかったので、しょうがないかなと。

(吟)

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第40期棋王戦五番勝負第3局は渡辺棋王が勝ちました。これにより、渡辺棋王が3連勝で棋王位を防衛(3期連続・3期目)。7大タイトルの通算獲得数を15期としました。また、通算勝ち星500勝も達成しています。
終局時刻は18時55分、消費時間は▲渡辺3時間52分、△羽生3時間59分。

(八雲)

__kifu_for_windows_pro_v6_63_1__t_8△6一玉には▲8二香で後手玉が受けにくいといわれている。▲8二香はニコニコ生放送に出演している深浦九段が指摘した手。▲8二香は飛車の横利きを止めて▲6二金の頭金までの詰めろ。
渡辺棋王が防衛に近づいている。

(吟)

__kifu_for_windows_pro_v6_63_1__t_75六に居た馬を△6六馬とし、角を取った局面。▲同銀は△1一金で後手が優勢になるので、先手は△6六馬に▲1二竜だろう。そこで△6七馬が厳しいといわれている。1二の竜が逃げれば△7八銀が詰めろ(△7九角▲9八玉△8九銀不成まで)。△6七馬には▲5六銀と打って頑張れるかどうか。

(吟)

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▲2二飛成を受けずに後手が△5六銀と銀を取った局面。▲2二飛成△4一玉に▲6四桂が寄せの形のようだ。▲6四桂は▲3一竜までの詰めろなので△5一玉だが▲5六歩と銀を取っておく。そこで△6五桂(6四の桂取り)がピッタリなようだが▲8四角(参考図)が王手になり先手が優勢だ。以下△6一玉▲6二歩△7一玉▲7三角成で寄り筋となっている。

Dsc_0357 (渡辺棋王が3連覇なるか)

(吟)



__kifu_for_windows_pro_v6_63_1__t_4羽生名人が△4五銀右と桂を取った局面。▲2四飛が検討されていた。▲2二飛成が厳しいなんてものではない。
「これは何かひねらなきゃいけないですね」(遠山五段)
「そうだね。ひねんなきゃ、イナバウアーだよ」(豊川七段)

▲2四飛に△3三銀と引くのは▲2二と△4一玉に▲8四飛の大転回がある。
▲2四飛に△2三金と受けるのは▲4四飛△同金▲同角の強襲がありそうだ。検討が進み▲4四同角に△3三金寄で後手も戦えるとの見解になった。

Dsc_0399 (豊川七段と遠山五段の検討の様子)

(吟)