2016年12月16日 (金)

第42期棋王戦五番勝負日程
渡辺明棋王-千田翔太六段

第1局 2月5日(日)静岡県焼津市「焼津グランドホテル」

第2局 2月18日(土)石川県金沢市「北國新聞会館」

第3局 3月5日(日)新潟県新潟市「新潟グランドホテル」

第4局 3月20日(月・祝)栃木県宇都宮市「宇都宮グランドホテル」

第5局 3月27日(月)東京都渋谷区「東京・将棋会館」

棋王戦五番勝負をお楽しみに。本日はご観戦ありがとうございました。

(吟)

Dsc_0147 (終局直後、インタビューに応じる千田新六段)

―― 本局を振り返って、いかがでしたか。

千田 非常に難解な将棋で、負けかなと思って指していたのですが、けっこう難しく、分からない将棋でした。

―― 今期の決勝トーナメントを振り返ると。

千田 非常に強い人と当たっているわけですが、負けなく上がれたということは、よかったと思います。

―― 棋王初挑戦、タイトル初挑戦です。意気込みを。

千田 相手の渡辺明棋王は永世棋王が懸かっています。ですので、そのシリーズにふさわしい将棋を指したいです。

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――  本局は難しい将棋でしたが。

佐々木 読みにない手を指されて、逆転されてしまったかなと。きちんと指せなくて。ただ、きちんと指せないのも実力かなと。

――  今期の決勝トーナメントを振り返って。

佐々木 多くのトップ棋士と戦えたのは、自分にとって、いい経験になったと思います。ただ第2局が指したかったなと。指せなかったのは残念です。

(吟)
 

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第42期棋王戦挑戦者決定二番勝負第1局は、19時47分に112手で千田五段の勝ちとなりました。消費時間はともに3時間59分。千田五段が挑戦権を獲得し、六段昇段を果たしました。五番勝負第1局は2月5日に静岡県焼津市「焼津グランドホテル」で行われます。
(銀杏)

__kifu_for_windows_pro_v6_64_12___8△2七角成と飛車を取ったのが図の局面。△8七飛成からの詰めろになっていて、後手勝勢の局面になった。両者一分将棋の中、激戦を繰り広げている。
千田五段が勝てば、タイトル初挑戦で、六段が昇段が決まる。

(吟)

__kifu_for_windows_pro_v6_64_12___6△6五歩なら、▲2二歩成△同金▲2三銀不成の攻めがある。
残り時間は▲佐々木8分、△千田21分。
戦いはいよいよクライマックだ。

Dsc_0097 (8筋から先手玉を追い詰める千田五段。問題は自玉との兼ね合いだ)

(吟)

__kifu_for_windows_pro_v6_64_12___5先手の銀はドンドン進出する。銀のさばきに成功したようだが、後手には△9六角とすぐに打つ手や△8六歩▲同歩△9九歩成として、△9六角を狙う手がある。
残り時間は▲佐々木53分、△千田48分。対局は佳境を迎えつつある。

Dsc_0105 (端をからめて逆襲に出た千田五段)

(吟)

__kifu_for_windows_pro_v6_64_12___4▲3五銀と出た手を見て、中村真女流三段は「気持ちがいいですね。形勢は分かりませんが」と話す。ついに先手は銀を進出し、さばきに出た。2三に垂れた歩と連動させて、うまく攻めることができるか。

Dsc_0071 (佐々木五段がここから強烈な攻めを見せるか)

(吟)