2021年2月21日 (日)

Dsc_1345(激励の言葉 渡辺明棋王)

「皆さんが将棋を楽しく指すために多くの方々が頑張ってくださって、こうして大会が開催されることになりました。北國新聞社さま、石川県支部連合会さま、そしてここに連れてきてくれた、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、そういった方々に感謝の気持ちを持ってほしいなと思います。そして、いつか自分が大人になり、ふとしたときにそういう気持ちを思い出し、今度は自分が子どもたちにいいことしてあげようと思ってくれたらうれしいです。
将棋はいろんなことを少しずつ覚えて強くなります。コツコツと続けていくことが大事です。ほかの習い事や学校の勉強も同じですね。勉強も頑張ってください。お父さん、お母さんのいうことをよく聞いてください。そして、いちばん大事なことですが、元気に楽しく過ごしてください。いまはコロナがあって、友達と遊んだり思いっきり運動したり、いろいろなことができない状況ですけども、今日は将棋を楽しくいっぱい指せます。練習の成果を発揮して頑張ってください」

Dsc_1354 (激励の言葉 糸谷八段)

「こんなに参加者の多い大会を見させていただくのは久しぶりです。大会を準備・運営してくださる方々に、将棋棋士として感謝申し上げます。皆さまもこうして人とじかに盤を挟むのは久々ではないでしょうか。オンライン上での将棋とは違い、相手の真剣さや息遣いなど、実際に盤を挟むことで多くのことが伝わってきます。将棋はよく「対話」ともいわれるのですが、一手一手指していくことで相手の考えもわかってきます。そうしたことから相手を思いやる気持ちにもつながると思います。今日はぜひ一日楽しんで、精一杯将棋を指してください」

(書き起こし=牛蒡、写真=生姜)

Dsc_1372(両対局者はしばらくの滞在時間に、子どもたちの将棋を見守った)

(生姜)

Dsc_1335 (主催者あいさつ 西本東介・北國新聞社事業局次長)

「北陸ジュニア棋王戦は平成9年に始まり、今年で25回目を迎えました。毎年、棋王戦の関連行事として開催しています。小学生初心者、小学生、中学生、高校生の4部門があります。ぜひ頑張っていただきたいですし、将棋を通じて友好の輪を広げていただきたいと思います」

Dsc_1339001 (来賓あいさつ 加藤弘行・金沢市教育委員会教育次長)

「今年も北陸3県(石川、富山、福井)の実力あるジュニア棋士が集まりました。北陸ナンバー1を目指し、熱戦が繰り広げられますことを楽しみにしています。日頃の研鑽の成果をいかんなく発揮されますとともに、将棋で身につけた大局感や発想力を、今後の人生に生かすことができる大人に成長していただきたいと思っております」
(教育長のメッセージを代読)

(書き起こし=牛蒡、写真=生姜)

(生姜)

対局翌日、両対局者は北陸ジュニア棋王戦の大会会場を訪れました。今年で25回目を迎えるそうです。

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Dsc_1328(小学生初心者、小学生、中学生、高校生の4部門。成績上位者にはトロフィーが贈られる)

Dsc_1375(入り口前には検温機と消毒液が用意されていた)

Dsc_1376 (大会参加者にはマグネット駒が配られたようだ)

(生姜)

2021年2月20日 (土)

Dsc_1297 (渡辺明棋王は端の逆襲を決めて1勝目を挙げた)

Dsc_1303 (糸谷八段は力が出ない展開になってしまったか)

Dsc_1300 (終局直後の様子)

Dsc_1309

勝った渡辺明棋王の談話

ーー1筋からの攻めは用意の作戦でしたか。

渡辺 持ち駒が角銀歩歩の条件になれば逆襲できることは知っていて、予定でした。後手番なのでちょっと悪いくらいでもという感じで気楽にアヤをつけにいくイメージでやっていました。

ーー優勢を意識したのはどのあたりでしたか。

渡辺 △2八成香と寄ったあたりは怖いところもあったんですけど、△1八飛を打てて安心したところはありますかね。

ーーこれで1勝1敗のタイになりました。第3局に向けての抱負をお願いします。

渡辺 タイに戻すことができたので3月に残りの対局を一生懸命やれればと思います。

Dsc_1315

敗れた糸谷八段の談話

ーー端攻めについては。

糸谷 端を逆襲されるのをあまり考えてなくて、あれが成立してしまうと端を取った2手がマイナスになってしまっているので、ちょっとさえなかったですね。

ーー序盤から苦しい展開でしたか。

糸谷 ちょっとわからないですが、少なくとも先手番としては不満がある可能性も高いなと。

ーー中盤戦からは厳しい展開でしたか。

糸谷 ちょっと端をうまく処理し損ねたかもしれないですね。

ーー第3局に向けての抱負をお願いします。

糸谷 ちょうどタイですので切り替えて一戦一戦頑張っていこうと思います。

(生姜)

Kiou20210220s棋王戦第2局は渡辺棋王が勝ち、1勝1敗のタイに戻しました。終局時刻は17時6分。消費時間は、▲糸谷3時間26分、△渡辺3時間2分(持ち時間は各4時間)。第3局は3月7日(日)に新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われます。

(牛蒡)

202102207516時20分の局面です。控室では先手がどう頑張るかといわれていました。▲7四桂はアヤを求めた勝負手ですが、糸谷八段はうつむいてつらそうな様子。控室の検討によると△7九竜が厳しいようです。後手は決めどころを迎えています。

Dsc_1294 (控室のモニターから見る両者)

(生姜)

2021022070

15時40分、糸谷八段は2一に馬を作って反撃の足がかりが作れましたが、形勢好転にまで持ち込めるかは難しいようです。形勢は依然として渡辺明棋王が優勢。糸谷八段は残り1時間を切りました。渡辺明棋王は1時間49分残しています。

Dsc_1149 (控室の評判は、一時よりも勝負形なのではといわれている。糸谷八段は時間を使って手段を探す)

(生姜)

午後、対局場の北國新聞会館から徒歩数分のところにある尾山神社を訪れました。今月17日に雪が降ったので、雪景色が狙いです。

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思っていたほど雪は積もっていませんでした。それでも景色が素晴らしかったです。今回は時間に限りがあったので、入口周辺を撮影しました。情勢が落ち着いたら詳しく散策したいものです。

(生姜)