2013年1月 7日 (月)
感想戦
終局直後
―― 難しい序中盤だったと思うのですが、今日の将棋を振り返ってみていかがですか。
渡辺 前例がある形なのですが、まあ攻めが細い形なのでどうなのかなと思っていました。
―― 勝ちを意識されたのはどの辺りでしょうか。
渡辺 最後の10手くらいで。どの変化も際どいのですが勝ちかなと思いました。
―― 今期のトーナメントを振り返って思い出に残る対局は?
渡辺 棋王戦トーナメントは非常に長い道のりなので、よく勝ちあがれたなと。
―― 全国のファンへ五番勝負の抱負を聞かせて下さい。
渡辺 2年前(第36期、当時の久保利明棋王に挑戦)はちょっと届かなかったので、対戦相手は違いますが借りを返したいと思います。
(言葉を選びながらインタビューに応じる渡辺竜王)
―― 最後は残念な結果になってしまいましたが、飛車を切るところでは。
羽生 もう少し守る手も考えたのですが、ただ結局、手を作られてジリ貧になってしまうのではないかと思ったので。ただチャンスらしいチャンスはなかったので仕方ないかなと。
(吟)
渡辺竜王が勝って挑戦権を得る
第38期棋王戦挑戦者決定戦は渡辺竜王が制しました。
この結果、郷田真隆棋王への挑戦権を獲得しました。
終局時刻は19時6分、消費時間は▲渡辺3時間46分、△羽生3時間37分。
渡辺竜王 残り15分
▲8八玉の局面、渡辺竜王は残り15分、羽生三冠の残りは32分。形勢は先手優勢と見られている。△8七歩▲7九玉△6七金▲同香△8八金▲6八玉△2八竜の王手飛車には▲5八桂と打って5七への脱出口がある。
(吟)