2013年2月24日 (日)
2013年2月23日 (土)

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■ニコニコ生放送■
畠山鎮七段>桂馬が活躍する将棋で、途中までは渡辺竜王がリードを取っていたと思います。しかし郷田棋王も終盤で追い込みを見せて難解な局面になったところもあったと思います。
改めて三番勝負になったわけですが、次局では先手番の郷田棋王が横歩取りのような激しい戦型を選ぶのか、相矢倉のようなじっくりした戦型を選ぶのか、戦型にも注目したいと思います。最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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第3局は3月10日(日)新潟県柏崎市「岬ひとひら」にて行われます。ぜひお楽しみに。本日はご観戦ありがとうございました。

(吟)

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ファンの前で急所の局面を振り返る両対局者。
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「(△4七と・50手目で)次の一手を出しまして5九はないと解説していたのですが6九か6八で考えて下さいと言ったんですけど(笑)」と山崎七段。
「第一感は▲6九玉だったのですが」(渡辺竜王)
「そうですよね。そう言ってもらえてよかった」(山崎七段)
「ただ▲6八玉は△5七とがありますよね。▲6九玉は△4五桂~△5七桂不成が王手になってしまうので」と渡辺竜王。

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「と金を抜かれてしまってからはちょっと……」と郷田棋王。

(吟)

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―― 非常に中盤から難しい展開だったと思うのですが。

渡辺 いきなり終盤戦になる将棋なので。

―― 優勢を意識されたのはどの辺りでしょうか。

渡辺 終盤で駒が取れて、▲6一飛と王手したところですね。

―― ▲9六角からの筋はずっとあったような将棋に思いますが。

渡辺 (タイミングは)本譜くらいかなと。

―― 五番勝負は1勝1敗のタイになって第3局以降の抱負をお願いします。

渡辺 残り3局、精一杯頑張りたいと思います。

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―― 一局を振り返って頂いて。

郷田 いや、おそまつな将棋でした。

―― 具体的にはどの辺でしょう?

郷田 作戦がかなりまずかったですね。全然ダメで分かってなかったです。

―― では中盤辺りはちょっと苦しかったような。

郷田 まあ難しいところがあればと思っていたのですが、ちょっと足らない感じで。

―― 第3局以降のお気持ちを。

郷田 いつも通り一生懸命やるだけです。

(吟)

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第38期棋王戦第2局は83手までで渡辺竜王の勝ち、五番勝負は1勝1敗のタイとなりました。
投了図以下△同銀は▲5二金△3一玉5一竜まで。△同金も▲5二金△3一玉▲4二金△2一玉▲5一竜△1二玉▲2一銀まで。
終局は17時48分、消費時間は▲渡辺3時間14分、△郷田3時間52分。

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右辺に逃げられる恐れを消してから、今度は左から。先手はカナ駒の入手が確定した。後手から早い攻めはないと見ているのだろう。橋本八段は検討を終え「これはけっこうな差になりました」と話す。

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(吟)

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(▲4七角とと金を抜いた局面の対局モニター)
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(継ぎ盤の前に座る橋本八段は▲4七角を見て「と金を抜かれたのは痛いんじゃないのかなぁ。手がなさそうに見える。してみると▲5九玉は読み切りの一着だったんだな」と話す。

(吟)