2026年3月 1日 (日)

終局直後


Dsc_6221
(激戦を制した増田八段。初タイトルにあと1勝だ)

――本局は角換わりになって、△4二金・△3二玉型で工夫をされました。午前中の戦いはいかがでしたか。

増田 △7五歩から△5五銀(40手目)は想定していた局面でした。特殊なことをやったので、もっと時間のアドバンテージがあるかと思いましたが、あまり取れませんでした。一応、本譜は後手ながら攻める将棋になったので、用意の作戦としてはまずまずだったかなと思います。

――午後に入って難しい進行が続きました。△7三角(78手目)のあたりはどのように見ていましたか。

増田 ▲1五歩(57手目)が結構厳しくて、攻めさせられてしまった感じになって細いと思いましたが、先手玉が不安定なので、香を取って攻めて最後まで戦おうという感じでした。

――終盤は難しかったようですが、どのようにみていましたか。

増田 △8九銀から△8六銀(112手目)が結構厳しかったので、難しくなったと思いました。ただ、1手間違えるとすぐに負けになる変化ばかりでした。最後は時間があったので読みきれた感じです。

――最後、勝ちと思ったのはどのあたりでしたか。

増田 △8五銀(120手目)と打ったときに後手玉が詰まなければ勝ちになったと思いました。

――一局を通しての感想をお願いします。

増田 作戦は工夫したつもりです。中盤以降はよくわからない展開でした。最終盤を間違えずにさせたのは成長できた部分でした。

――2勝1敗になってタイトルに王手です。第4局の抱負をお願いいたします。

増田 先手番の作戦を練らないといけないですが、2勝できてアドバンテージがあると思います。次局も全力を尽くしたいと思います。

Dsc_6246(肩を落とす藤井棋王。カド番に追い込まれた)

――昼食休憩前に▲3四歩(55手目)と指されました。そのあたりはどのように考えていましたか。

藤井 ▲7九玉(41手目)で後手の攻めを引っ張り込んでみたのですが、進んでみると馬の力が大きいので、うまくいっている展開ではないのかなと思っていました。

――午後に入って△3七馬(60手目)に長考されていました。▲2八角と▲4六角の比較でしたか。

藤井 その前の局面(56手目△4四銀)で、▲2四歩△同歩▲1五歩とするか単に▲1五歩が大きな分岐かなと思っていました。本譜は△3七馬に▲2八角の予定でした。ただ、進んでみると△8四桂(68手目)が当初考えているよりも受けづらい気がしたので、見通しが甘かったと感じていました。

――終盤戦をどのように考えられていましたか。

藤井 何か手段がありそうと考えていたのですが、見つけられなかったのは残念でした。

――一局を通しての感想をお願いします。

藤井 終盤のいちばん大事なところでやってはいけないミスが出てしまったので、こういうことがないようにしなくてはいけないと思います。

――次局に向けてひとことお願いします。

藤井 内容としてもよくないので、少しでもそれをよくできるよう頑張りたいです。

Dsc_6243(インタビューを受ける)

(銀杏)