2024年3月

2024年3月17日 (日)

栃木県の中央を流れる鬼怒川。その上流部に鬼怒川温泉があります。一説によれば開湯は元禄4年(1691年)で古い歴史があります。江戸時代には、日光詣の僧侶や大名以外の入湯は許されなかったそうですが、明治以降に一般開放され、山間の一大温泉街になりました。近隣には江戸ワンダーランドや東武ワールドスクウェアなどのテーマパークもあります。東京まで電車で2時間、日光東照宮まで車で30分とアクセスのよさも魅力です。

Dsc_4902(鬼怒川温泉駅の駅前広場。写真左奥に「日光きぬ川スパホテル三日月」が見える)

(牛蒡)

10時になり、現地イベントが始まりました。メイン会場では、吉田将棋碁盤店、将棋駒研究会、日本将棋連盟の実演物販ブースが設けられています。関係棋士が登壇し、島九段があいさつをしました。大盤解説の様子など随時紹介していきます。

Dsc_6405 

Dsc_6420 

Dsc_6389 

Dsc_6372 

Dsc_6387
(牛蒡)

おはようございます。日光市は晴れ、予想最高気温は18度。
昨日はコートが不要なくらい暖かい日でした。今日もそうなりそうです。
本日のスケジュールは下記の通りです。

09:00 対局開始
10:00 おやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
15:00 おやつ

【あす、日光で棋王戦5番勝負第4局|下野新聞】
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/869506
【日光で棋王戦前夜祭|下野新聞】
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/869546

Dsc_6128_2(ホテル上層階から撮影。鬼怒川が流れる)

(牛蒡)

2024年3月16日 (土)

明日の展望と題し、島朗九段、鈴木大介九段、広瀬章人九段、佐々木勇気八段が約20分間、ユーモアあり、深い話ありといった濃密なトークショーが行われました。司会進行は北尾まどか女流二段が務めました。

Dsc_6035 

Dsc_5989 

Dsc_6025 

島朗九段
「藤井さんは渡辺さん(明九段)、豊島さん(将之九段)、永瀬さん(拓矢九段)、広瀬さんと戦っているときの感じと、同年代の伊藤さんとでは印象が違うんですよ。これから長く戦う相手だけに勝負色が強くなっているのでしょうか」

広瀬章人九段
「二人の中では感想戦でもバチバチやっているらしいんですけれども、傍目には和気あいあいに見えます。そういった中でも読み比べをしていると思いますし、ひょっとすると藤井さんも意としているところがあるのかもしれません」

佐々木勇気八段
「藤井さんは自分の定跡があって、相手が誰でも変わらずに藤井さんの定跡をぶつける形を取っていたと思うのですが、今回の対伊藤戦に関しては相手を見ているのかなと感じていて。伊藤さんの作戦に対して工夫を凝らしているなと。追い込まれている伊藤七段がどんな内容で戦うか。気持ち的な面が指し手に出るかどうか」

鈴木大介九段
「渡辺さんは竜王戦で羽生さんに0-3からひっくり返して4連勝して。あれがなかったらこんなに長く活躍していなかったのでは。伊藤さんは挑戦者争いもしているしタイトル戦にも出ている。二人はこれから長い勝負なので1つ返すのがすごく大事で、流れも変わります。将棋の内容自体は紙一重だと思いますので」

(牛蒡)

Dsc_5700(関根文夫・下野新聞社専務取締役)

「私は生まれも育ちも日光です。日光は国立公園でもありますし、世界文化遺産にも指定されています。自然環境や歴史文化に恵まれた日光ですが、イベントがあまりありませんでした。棋王戦の開催で日光の魅力が増したのではないかと喜んでおります」

Dsc_5357 

Dsc_5711 

Dsc_5371 

Dsc_5395 

Dsc_5747(歓談中の長谷部五段。戦後唯一の栃木県出身の棋士。小山市が地元だ)

Dsc_5951(立会人の島九段。そして、とちぎ将棋まつりの出演者がせいぞろい)

(牛蒡)

藤井棋王と伊藤七段は花束贈呈を受け、第4局の意気込みを語り、会場をあとにしました。

Dsc_5533 

Dsc_5545 

Dsc_5607(伊藤七段)

「ホテル三日月様には昨年もとちぎ将棋まつりの出演者としてお世話になりまして。1日に2本しか走っていない特急列車に乗りそびれてしまい、大遅刻をするという大失態を犯してしまったのですが、今日は無事にたどり着くことができて安心しました(会場・笑)。昨年、鬼怒川温泉を訪れてから成績が上向き、対局者として再び来ることができましたので、とても縁起のいい場所だと感じております。スコアは厳しい状況ですが、何とかここから巻き返していければと思っております。将棋まつりも行われ、大変豪華な先生方が出演されますので、そちらもぜひお楽しみいただければと思います」

Dsc_5663(藤井棋王)

「昨年は特急スペーシアに乗ってここへ来た話をしましたが、今年は昨年新しくデビューしたスペーシアXに乗ってやってまいりました。昨年と今年と乗り比べのような感じで楽しく来ることができました。栃木県は王将戦も毎年、開催していただき、将棋熱の高い地域なのかなということを感じています。明日は将棋まつりも開催していただきますので、存分に将棋を楽しんでいただければと思います。私自身も面白い将棋が指せるように全力を尽くしたいと思います」

(牛蒡)

18時から日光きぬ川スパホテル三日月で前夜祭が開かれました。

Dsc_5442(若菜英晴・下野新聞社代表取締役社長)

「昨年は藤井新棋王の誕生、六冠目のタイトル獲得ということで全国的に大きな注目を集めました。今年は同学年の対決です。連覇をするのか、それともストップを掛けるのか、目の離せない熱い戦いになると思います」

Dsc_5454(片上大輔・日本将棋連盟常務理事)

「最先端の研究と同時に中、終盤での非常に深い読みや鋭さを大盤解説会等を通じて皆様に楽しんでいただければと思います」

Dsc_5494(如水和也・棋王戦栃木対局実行委員長)

「県内の将棋人口の増加を肌で感じます。特にお子さんの増加が顕著です。栃木の将棋界が非常に盛り上がってきているので微力ながら貢献できるようにしたいと思っています」

Dsc_5515(菊池保匡・日光きぬ川ホテル三日月支配人)

「将棋好きの皆様にお集まりいただきました。輝かしい一夜をより一層よいものにさせていただくお手伝いをさせていただければと思います」

Dsc_5446
(牛蒡)