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指し直し局開始から2時間がたちましたが、じりじりとした展開でようやく序盤を抜けたような状況です。先手陣は堅さ、後手陣はバランスがそれぞれ主張。現代的な価値観に沿っているのは後手といえますが、薄い玉は一つのミスが致命傷につながりやすく、実戦的な苦労がつきまといます。森内九段は「わかりやすい攻めは△8五歩ですが、攻めきれないと自爆になってしまいます。すぐの攻めがうまくいかなければ、△3三金や△3三桂と手を入れる感じでしょうか。難しくて時間があればあるだけ考えたいですね。見どころは最後の一分将棋のたたき合いです」と話しています。
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