2020年2月
宇都宮へ
第2局は16日に宇都宮市で開催
渡辺明棋王に本田奎五段が挑戦する、第45期棋王戦五番勝負は渡辺棋王の先勝を受けて第2局を迎えました。渡辺棋王が連勝で防衛に王手をかけるのか、本田五段がシリーズ初の先手番を迎えて1勝を返すのか。注目の一戦は2月16日(日)に栃木県宇都宮市「宇都宮グランドホテル」で行われます。
対局開始は9時、持ち時間は各4時間。途中12時~13時まで昼食休憩、10時と15時におやつが出されます。第2局の立会人は田中寅彦九段、記録係は吉田桂悟三段(木村一基王位門下)、現地大盤解説(とちぎ将棋まつり内で開催)の解説は森内俊之九段、聞き手は加藤桃子女流三段が務めます。
【第11回とちぎ将棋まつり】
対局と合わせて、現地では恒例となりました「とちぎ将棋まつり」が開催されます。森内俊之九段、加藤桃子女流三段による大盤解説会を始め、席上対局や指導対局などの各種イベントが盛りだくさんで行われ、多くの棋士の出演が予定されています。詳しくは下記のリンク先ページをご参照ください。
http://www.tochigi-shogi.net/matsuri/index.php?type=Top
【動画中継】
本局は「ニコニコ生放送」と「AbemaTV」で動画中継されます。棋譜中継とあわせてお楽しみください。
<ニコニコ生放送>
【第45期棋王戦 五番勝負 第2局 渡辺明棋王 vs 本田奎五段】
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv323868407
解説:千田翔太七段 聞き手:竹部さゆり女流四段
【プレミアム限定 評価値放送】
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv323868410
【第11回とちぎ将棋まつり】
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv324255715
<AbemaTV>
https://abema.tv/now-on-air/shogi(将棋チャンネル放送ページ)
https://abema.tv/channels/shogi/slots/DLQ3ETzYQYAvMD(番組情報)
解説者:屋敷伸之九段、青嶋未来五段
聞き手:本田小百合女流三段、安食総子女流初段
【関連リンク】
・下野新聞社(第2局主催)
・一般社団法人共同通信社(主催)
・城東クリニック(第2局特別協賛)
・宇都宮グランドホテル(対局場・協力)
本局のインターネット中継は棋譜・コメントを玉響、本ブログを八雲が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
北陸ジュニア棋王戦(3)
(渡辺明棋王)
「小学生、中学生、高校生の皆さんに『将棋はどうやったら強くなりますか。どんな勉強をしたら強くなりますか』とよく聞かれます。プロの棋士に聞けばいい方法があると皆さん期待して聞いてくると思いますが、残念ながらみんながやれば強くなるという方法はないんですね。自分に合った好きな勉強をするのが上達の近道だと思っています。試合前に緊張してしまうのですが、どうすればいいですか、と聞かれることもあります。実はプロの棋士も対局前は緊張します。僕の場合は野球やサッカーなどスポーツ選手の本を読んで参考にしています。将棋に直接関係があるわけではないんですが、日々の生活の心構えといいますか、皆さんの場合だと受験など人生の岐路がきます。そういうときに参考になる考え方が載っています。将棋に生かせることもありますので、ぜひ見てください」
(本田五段)
「今日は負けてしまう子もたくさんいると思いますが、
「藤井聡太七段の師匠と紹介していただきました。
「私も昔は子どもの大会によく出ていました。
以上で第1局の中継を終了します。ご観戦いただき、ありがとうございました。
(書き起こし=琵琶、写真=紋蛇)
(紋蛇)
北陸ジュニア棋王戦(2)
「第24回北陸ジュニア棋王戦にご参加いただきありがとうございます。昨年は110人ぐらい、今年は130人と参加者が大幅に増えました。将棋人気の高まりを感じさせる機会だと思います。日頃の練習の成果を発揮して頑張ってください」
(来賓挨拶 中坂暢江・金沢市教育委員会生涯学習部長)
「将棋には『始まり』の礼、『負けました』の礼、そして『終わり』の礼、と3つの礼があるとお聞きしました。特に2つめの『負けました』の礼は、自分の負けを潔く認めるというのは、最近では難しいことだと思っています。意地を張ったりして負けを認められないシーンがこれから皆さんの人生にもいっぱい出てくるのではないかと思います。一呼吸おく、深呼吸をすることで、皆さんの焦った気持ちも収まってくるのではないかと思っております」
(書き起こし=琵琶、写真=紋蛇)
(紋蛇)
北陸ジュニア棋王戦(1)
感想戦
大盤解説会へ
終局直後
(本田五段は大舞台で新工夫を披露するも、うまくいかなかった)
【渡辺棋王のインタビュー】
――お疲れさまでした。先勝された渡辺棋王から伺います。振り駒で先手番になりましたが、矢倉は決めていたんでしょうか?
渡辺 そうですね。ちょっと本譜みたいな展開は指したことがない将棋だったので、ちょっと午前中から長考になりました。
――形勢がよくなったと思ったのは?
渡辺 桂得したときに指せるかなと思っていたんですけど、はっきりよくなったのは▲4五桂と跳ねたところですかね。
――手ごたえがありましたか?
渡辺 そうですね。あの図になれば一手勝ちかなと。
――これで8連覇に向けて好スタートになったわけですけど、第2局に向けて抱負をお願いします。
渡辺 始まったばかりなので、2週間後に向かって調整していきたいと思います。
【本田五段のインタビュー】
――本田五段は全体を振り返っていかがですか?
本田 ちょっと仕掛けられた図がすでにまずいのか、どこからまずいのかよくわからなかったです。気づいたら悪くなっていた感じなので。
――銀矢倉は、矢倉になったら指してみようと思っていましたか?
本田 そうですね。ああいう形なら指してみようかと思ったんですけど、微妙に想定と違っていました。まぁ一局かなと思っていたのですが。
――▲4五桂の局面はきつかったのでしょうか?
本田 跳ばれて固まっているようでは、ちょっと。その直前で何を指すかというのも難しい気がするので、その図が悪い可能性はあるかなと思っています。
――タイトル戦初挑戦の第1戦の緊張感はありましたか?
本田 あまり自覚しているつもりはなかったんですけど、自分が2分で指したと思った手がもう少し考えていたので、そういうところで緊張していたかもしれないです。
――第2局の抱負をお願いします。
本田 先手番で、自分の指したい戦型が指せる手番なので、しっかり準備したいと思います。
(紋蛇)