2020年2月

2020年2月16日 (日)

36図は10時過ぎの局面。渡辺棋王が△3五歩と突っかけました。控室では誰も予想していなかった手で、驚きの声があがりました。△3五歩以下は▲4七銀△3六歩▲同銀と進み、そこから再び駒組みが続いています。3筋の歩は先手も後手も手持ちにした格好ですが、それがこの先どのように影響してくるのでしょうか。
「後手から3筋の歩交換をしたことで、手数としては先手のほうが多く指している印象です。ただ、後手は先手にじっくりと駒組みされる展開を嫌ったのではないでしょうか。先手に動いてきてもらおうという方針のように見えます」(控室の鈴木大介九段)

Img_0100_2 早いタイミングで動きを見せた渡辺棋王。

(八雲)

10時を回り、対局者におやつが運ばれました。注文は、渡辺棋王が「ケーキセット」の「オペラ」と「ブレンドコーヒー」。本田五段が「和菓子セット(抹茶のムースと吹雪饅頭)と「アイスコーヒー」でした。

Img_0159 ケーキセット(オペラ)とブレンド。

Img_0156 和菓子セットとアイスコーヒー。

Img_0167 撮影用のおやつは、田中寅九段に食べてもらった。
「抹茶のムースとイチゴのバランスが絶妙ですね。お饅頭は甘さ控え目で、普段甘いものをあまり食べない私でも、さっぱり爽やかに食べられます」(田中寅九段)

(八雲)

Img_0104 対局準備が整ってから、開始時刻まで10分ほどの余裕があった。

Img_0112 渡辺棋王が腕を組んで開始を待つ。

Img_0117 本田五段は静かにたたずんでいた。

【対局開始】

Img_0121 定刻が告げられると本田五段はすぐに▲2六歩を着手。

Img_0127 渡辺棋王は一呼吸入れて△8四歩と応じた。本田五段が最も得意とする相掛かりを真っ向から受ける2手目だ。

Img_0133 本田五段が3手目▲2五歩を着手したところで報道陣、関係者が退室した。

32図は9時30分頃の局面。
ノータイムで指し進めてきた本田五段ですが、ここで時間を使っています。

(八雲)

おはようございます。
本日の対局スケジュールは以下の通りです。

9時 対局開始
30分 とちぎ将棋まつり開始
10時 午前のおやつ
12時 昼食休憩
13時 対局再開・現地大盤解説開始
15時 午後のおやつ
以降、終局まで

【第11回とちぎ将棋まつり】(再掲)
対局と合わせて、現地では恒例となりました「とちぎ将棋まつり」が開催されます。森内俊之九段、加藤桃子女流三段による大盤解説会を始め、席上対局や指導対局などの各種イベントが盛りだくさんで行われ、多くの棋士の出演が予定されています。詳しくは下記のリンク先ページをご参照ください。
http://www.tochigi-shogi.net/matsuri/index.php?type=Top

Img_0050 現地の天候は曇り。日中は雨で、最高気温は11度の予報です。風が弱く湿度も高いせいか、それほど寒さは感じません。

(八雲)

2020年2月15日 (土)

【明日の見どころ】

Img_0007 田中九段、森内九段、加藤女流三段が明日の見どころを語った。

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以上で前夜祭の模様を終わります。
対局は明日9時開始です。どうぞお楽しみに。

(八雲)


【抽選会】

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【対局者決意表明】

Img_9980 渡辺明棋王
「タイトル戦は全国各地、いろいろな場所でやるんですけども、宇都宮での対局は相性がよくて、いわば自分にとっては最後の砦みたいな場所。相性が明らかにいい土地というのはなかなかないので、この縁を大切にしたい気持ちです」

Img_9972 挑戦者・本田奎五段
「宇都宮には初めて来させていただきまして、都内から1時間ちょっとで行けるんだなと思いました。今回はゆっくり観光することはできないと思うんですけど、また訪れたときはゆっくりしたいと思います。今回負けると、3局連続カド番になってしまいますので、しっかり気を引き締めて頑張りたいと思います」

(書き起こし=玉響)
(八雲)

【歓談】

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【対局関係棋士紹介】

Img_9912 (左から)渡辺明棋王、立会人・田中寅彦九段、挑戦者・本田奎五段、解説者・森内俊之九段、聞き手・加藤桃子女流三段、記録係・吉田桂悟三段。

【とちぎ将棋まつり関係棋士紹介】

Img_9914 (左から)伊藤沙恵女流三段、戸辺誠七段、片上大輔七段、長谷部浩平四段、山根ことみ女流二段。

(八雲)

【主催者挨拶】

Img_9865 岸本卓也・下野新聞社代表取締役社長
「明日は棋王戦にあわせて、とちぎ将棋まつりが開催されます。盛りだくさんの催しが計画されていますので、多くの皆様のご来場をお待ちしております」

Img_9875 如水和也・棋王戦宇都宮対局実行委員長
「宇都宮での対局が始まりまして、今年で10年目になります。お互い居飛車党の本格派とのことですから、とても楽しみです。大熱戦を期待しております」

Img_9884 鈴木大介・常務理事
「第1局は本田五段が銀矢倉という自分が修行時代の20年ぐらい前に一瞬、流行した戦法だったんですけど、それを用いて戦ったということで、興味深く拝見していました。本田五段はここまで勝った勢いというのがありますから、ここだけの話、得意の相掛かりで渡辺棋王に立ち向かっていただければと思います」

【乾杯】

Img_9891 関根文夫・下野新聞社取締役販売事業担当

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(書き起こし=玉響)
(八雲)