2023年2月 5日 (日)

Img_5241 駒が並べられて記録係の岡部四段が振り駒を行いました。そこで珍しいことが。

Img_5246 駒が1枚縦に立って残りの4枚が「歩」と「と金」が同数に。振り直しとなります。

Img_5248 振り直しになることは、まれにあることではありますが……。

Img_5249 2回目の振り駒は1枚が横に立って、再び振り直しに。

Img_5252「タイトル戦で二度の振り直しは記憶にない」と開始に立ち会った佐藤康光九段。

Img_5254 三度目で無事「と金」が4枚出て藤井聡竜王の先手番に決まりました。

(八雲)

おはようございます。
長野市の天気は曇り。朝方は小雪がちらついていました。10時頃から晴れてくる予報です。今朝の気温は-1度、日中の最高気温は6度の予想です。

本日のスケジュールは以下の通りです。
09:00 対局開始
10:00 午前のおやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開・現地大盤解説会開始
15:00 午後のおやつ

Img_5162長野市内の様子。夜の間にちらついた雪が少々積もっている。

(八雲)

2023年2月 4日 (土)

【両対局者の抱負】

Img_5048 渡辺明棋王。
「久しぶりに対局室に入りまして、10年前にここで対局をしたなということを思い出しました。10年という歳月が長かったようで早かったような気がしています。藤井竜王とは初めての棋王戦ということで新しい局面に入り、気を引き締めているところです」

Img_5071 挑戦者・藤井聡太竜王。
「挑戦者として思い切りよくぶつかっていけたらと思います。最後まで見て楽しんでいただけるような将棋が指せればと思います」

【花束贈呈】

Img_5079 プレゼンターは伊那北高校 2 年・髙山日那さん。

Img_5090 プレゼンターは泉野小学校 4 年・三浦愛加さん。

Img_5108

【記念撮影】

Img_5126

【明日の展望】

Img_5132 青野照市九段(中央)、行方尚史九段(左)、長沢千和子女流四段(右)

青野照市九段 「私が思うには棋王の渡辺さんがどういう気持ちで将棋が指せるか。それに尽きるのではないかと思っております」
行方尚史九段 「渡辺さんは棋王戦に向けてかなり用意周到な準備をして臨まれると思います。研究将棋になるのか、目先を変えて力勝負に持ち込むのかといったところに注目しています」
長沢千和子女流四段 「長野県松本市出身で、長野県民の一人として棋王戦が開催されることをうれしく思っております。行方九段、青野九段にたくさんのことを聞き出していきたいと思っております

【中締め】

Img_5154 小野澤憲雄・日本将棋連盟長野県支部連合会 会長。
「将棋は日本の伝統文化。深淵にして玄妙。たちまちその虜となり、もうどうにも止まらない。我を忘れて熱中するようになる。この両雄にお目に掛かることができるとは夢にも思いませんでした」

(八雲)

【両対局者入場】Img_4979

Img_4983

【主催者挨拶】

Img_4993小坂壮太郎・信濃毎日新聞社代表取締役社長 。 
「私ども信濃毎日新聞社は明治6年の創刊から今年で150周年の節目を迎え、その記念行事の目玉としてこの棋王戦開催に力を入れております。将棋文化のますますの発展に努めて参りますので、ご覧いただければ幸いでございます」

Img_5007 佐藤康光・日本将棋連盟会長。
「ホテル犀北館では私も28年前の20代のときに羽生さんと対局をさせていただいたことがあります。そのとき長野の皆さまに熱烈な歓迎を受けまして、すばらしい場所だということを思い出しました」

【開催地代表歓迎挨拶】

Img_5034 荻原健司・長野市長。
「私もかつてはキング・オブ・スキーなんて呼ばれたことがあったのですが、渡辺棋王と藤井竜王はまさにキング・オブ・将棋のお二人です。長野市で第1局が開催されるのが夢のような気持ちです」

Img_5041


(書き起こし=琵琶)
(八雲)

五番勝負開幕を明日に控えて、両対局者の記者会見が行われました。

Img_4900_2 タイトル保持者の渡辺棋王から。

Img_4891

【渡辺明棋王の記者会見】
――今期は11連覇を目指す戦いとなります。五番勝負に向けての抱負をお願いします。
「私自身タイトル戦の2桁連覇は初めてで、節目の記録を達成することができました。今年は11連覇という新しいことに挑戦していきます。犀北館は10年ぶりということで、棋王になった番勝負で対局しました。そういった場所で新しいことにチャレンジするといった感慨は検分のときに感じました」
――藤井竜王の印象をお聞かせください。
「棋王戦では初めての対戦になりますが、タイトル戦では対局を重ねてきました。今回は約1年ぶりということで、対戦を続けていたときと違った感覚で明日は指すことになると思います」
――長野の印象はいかがですか。
「長野県全体としてはいろいろなところで対局をさせていただいていますが、長野市の対局はそのとき以来だと思います。以前は夏の将棋まつりで長野市に来ていましたが、冬に来るのは久しぶりですので、駅前の感じが変わっていましたね」
――王将戦七番勝負では羽生九段が藤井さんを相手に変わった戦型を選んでいました。参考にされるのでしょうか。
「参考にはするんですが、まねできるものとできないものがあるので。単純にまねをするということには…。もちろん参考にはしますが、自分にできそうなことを考えていくことになります」
――藤井竜王との公式戦は王将戦以来、1年ぶりと間が空きました。この1年、藤井竜王の戦い振りをどう見ていましたか。
「昨年の王将戦の時点でもう四冠、五冠ということでしたので、とりたてて何かというところではないのですが、2020年にタイトルを取られてから一年一年すごみを増している感じがあります。1年振りとなるとお互い若干変わってくるところもあると思うので、明日対局をしてみて印象が変わっていくところがあるのではと思っています」
――ご自身のコンディションをどう考えていますか。また藤竜王とのこれまでのタイトル戦とどう違いますか。
「コンディションはこの半年ぐらいあまりよくないので、自分自身で戻していくというところです。藤井竜王との対戦は他の方とは違った対策が求められます。その2つを考えながらやってきました」
――自分にできそうなこととは具体的にはどういったことでしょうか。
「それはちょっと専門的な話になりますね(笑)。将棋のデータ的にも数値的にも他の人とは違うというのが出ているので、逆算してどうしていけば勝機があるのかということを考えると、藤井竜王とその他の棋士とでどうしても指し方や対策を変えていかないといけないとデータ的な観点からそう思っています」
――夏よりも冬のほうが戦いが強いという点に関してはいかがですか。
「タイトル戦に出始めたころから冬場が多かったので、そういったイメージがあるのかなと思いますが、とりたてて冬の方が体のコンディションがいいというわけではなくて。棋王戦でいえば2月に始まって寒い地域を転戦していくんですが、そのあたりに関しては長く経験を指せていただいているので特に問題はないと考えています」
――どのような五番勝負をしていきたいですか。
「昨年以来の対戦にはなるんですが、そのときもその前もあまりいいところがなかったです。今回はもう少しいいものを見せないといけないという気持ちもありますし、もう少しできたのではないかといった思いもありました」

Img_4969 続いて藤井竜王。

Img_4930

【藤井聡太竜王の記者会見】

――棋王戦は初挑戦となります。六冠を目指す戦いでもありますが、シリーズに向けての抱負をお聞かせください。
「棋王戦では前期までなかなかいい成績を残すことができていなかったので、今期は挑戦権を得ることができてとてもうれしく思っています。タイトル戦は挑戦者という形で指すのは久しぶりですので、五番勝負を盛り上げられるように頑張りたいと思っております」
――渡辺棋王は10連覇中で棋王戦では無敵の強さを誇っています。印象はいかがでしょうか。
「渡辺棋王とはこれまでもタイトル戦でも対戦があったのですが、一局ごとに戦略を緻密に立ててこられるといった印象を持っています。また、中、終盤でもタイムマネージメントも含めてうまく指された将棋が多かったかなと思っております」
――今日、長野に降り立ってみての印象をお聞かせください。
「長野には旅行で来たこともありまして。そのときは夏だったんですが、今回は冬ですのでこちらに来ると気温も涼しいと感じましたし、雪も所々に残っていて長野に来たなという感じがしました」
――六冠への意識はされていますか。
「王将戦の防衛戦も並行してありますので、自分としては六冠を目指すという意識は持っていなくて。2つのタイトル戦を並行して戦う中で、よいパフォーマンスを出すことを目指したいと思っています」
――王将戦と並行する過密スケジュールの中での戦いになりますね。
「今年は昨年までと違って対局がこの時期としては多い状況になっています。そのぶん充実感はあるので、体調に気をつけながらそれをプラスにしていければいいかなと思っております」
――将棋をよく知らない方たちや子どもたちにも注目されていますが、そういった方たちにどのようなPRをしていきたいですか。
「今回、長野で対局を開催していただいて、地元の皆さまにも見ていただく機会があると思いますので、対局そのものもそうですが、対局者の姿勢であったり食事であったり周辺のことも含めて楽しんでいただけたらなと思っております」
――長野で気になっているお食事はありますか。
「信州ですと特にお蕎麦がおいしいイメージがあるので楽しみにしています」
――防衛する側と挑戦する側とでは戦い方に違いはありますか。
「これまでしばらく防衛戦が続いていたので、挑戦者として対局をするのは新鮮な気持ちもあります。渡辺棋王は棋王戦ですごく実績を残されているので、それに対抗できるようにしっかり頑張っていきたいと思っています」
――将棋連盟から賞金・対局料の発表があり、初の1位、1億超えとなりました。結果が出たことに関してどう思っていますか。
「その発表は知らなかったんですけど、昨年タイトル戦に多く出ることができて、結果を残すことができたと感じているので、その点はよかったと思っております」
――棋王戦は1日制の対局となります。昨年は王将戦、王位戦、竜王戦と2日制の対局が多かったですが、1日制と2日制とでは気持ちの切り替えや戦い方は変わってきますか。また、違いをどのように考えていますか。
「1日制のタイトル戦は昨年の棋聖戦以来になります。1日制と2日制とでは戦いのペースが変わってくるところがありますので、それに合わせていければと思っています」
――時間の使い方への意識はありますか。
「棋王戦は持ち時間が4時間で2日制の8時間に比べて半分になりますので、しっかり考える局面と決断よく指すといった見極めが必要になってくると思っています」

(書き起こし=琵琶)
(八雲)