2023年2月 4日 (土)

両対局者は15時過ぎに「長野ホテル犀北館」に到着。15時45分頃から対局室の検分が行われました。検分では、対局に使う盤・駒や、脇息・座布団、部屋の室温や明るさなどが対局に支障がないかどうかを確認します。

Img_4812 両者が揃って検分が始まった。

Img_4808 渡辺明棋王。

Img_4821 挑戦者・藤井聡太竜王。

Img_4833 盤・駒、室温や明るさは問題なし。ただ、渡辺棋王が座布団が少し厚すぎるかもしれない、と指摘した。将棋連盟から運ばれたものだったが、今回は事前にクリーニングに出したことで、中綿が補充されたか、クリーニングの効果で弾力が増した可能性があるとのこと。立会人の青野九段も確認して、確かに対局に使うにはちょっと厚すぎる気がするとのことで、ホテルの座布団に交換することになった。

Img_4840 ホテルの座布団を試して、こちらのほうがいいですね、と渡辺棋王。藤井竜王も同じものを試して、自分もこちらでと希望した。

Img_4848 座布団が交換されて、検分はすぐに終了した。

このあとは16時半から記者会見、18時から開幕式が行われます。
(八雲)

渡辺明棋王に藤井聡太竜王が挑戦する第48期棋王戦コナミグループ杯五番勝負は2月5日(日)に長野県長野市「長野ホテル犀北館」で開幕します。渡辺棋王は11連覇を懸けた戦い、藤井聡竜王は初の棋王奪取と同時にタイトル六冠を目指す戦いです。

対局は9時開始です。持ち時間は各4時間、12時から13時まで昼食休憩が設けられます。第1局の先後は振り駒で決定します。立会人は青野照市九段、記録係は岡部怜央四段、現地大盤解説会解説は行方尚史九段、聞き手は長沢千和子女流四段、主催紙観戦記は鈴木宏彦さんがそれぞれ務めます。

◆第48期棋王戦コナミグループ杯第1局の関係者
【主催】第48期棋王戦第1局実行委員会(長野市、長野商工会議所、ながの観光コンベンションビューロー、信濃毎日新聞社、(公財)信毎文化事業財団)
【特別協力】THE SAIHOKUKAN HOTEL
【協力】日本将棋連盟長野県支部連合会
【後援】長野県、長野県教育委員会、長野市教育委員会、長野市文化芸術振興財団、信越放送、長野放送、テレビ信州、長野朝日放送
【地元協賛】北信濃Bunzooいいやまショコラの森、かどの大丸、長野ヤナセ、信毎ふれあいネット、堀会計事務所、ゼスト、戸隠神社

◆第48期棋王戦コナミグループ杯の関係者
【主催】共同通信社
【特別協賛】コナミグループ
【協賛】カロリーメイト


中継は棋譜コメントを琵琶、本ブログを八雲が担当いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

2022年12月27日 (火)

渡辺明棋王と藤井聡太竜王の五番勝負日程は以下の通りです。

第1局 2月5日(日)長野県長野市「長野ホテル犀北館」
第2局 2月18日(土)石川県金沢市「北國新聞会館」
第3局 3月5日(日)新潟県新潟市「新潟グランドホテル」
第4局 3月19日(日)栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」
第5局 3月29日(水)東京都渋谷区「東郷神社」

本局の中継は以上で終了となります。ご観戦いただき、ありがとうございました。五番勝負もお楽しみに。

(紋蛇)

感想戦後に記者会見が行われました。

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Dsc_1016_2(記者会見に臨む)

【挑戦権を獲得した藤井竜王の代表質問】

――あらためまして、棋王初挑戦へのお気持ちは?
藤井 棋王戦では前期までなかなか上に進めなくて。今期も今までより上に進めたらいいなと思っていましたので、最後まで挑戦を意識するという感じではなかったです。一局一局やっていった結果、挑戦につなげることができてうれしく思います。

――渡辺棋王とのタイトル戦は4度目になります。渡辺棋王の印象をお聞かせください。
藤井 対局条件に合わせて非常にうまく作戦を練ってこられる印象がありますし、中盤以降もこちらが気づかないような手を指されることが多いといった印象を持っています。

――六冠が懸っています。五番勝負への抱負をお聞かせください。
藤井 王将戦と並行して棋王戦の五番勝負を戦う形になると思いますが、その中でしっかりいい状態を維持していい内容の将棋をお見せできればと思っています。

――五番勝負は長野を皮切りに金沢、新潟、栃木、東京と各地を転戦します。地元のファンに向けてコメントをお願いします。
藤井 今回の五番勝負はいままで訪れたことがない土地が多く、私自身も伺えることを楽しみにしています。見ていただける方に最後まで楽しんでいただけるような将棋にできればと思います。

――楽しみな場所はありますか?
藤井 新潟は王将戦で佐渡にいったときに通ったことがありますが、ゆっくり訪れたことがないので楽しみにしています。

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(紋蛇、書き起こし=琵琶)

Dsc_0957(終局直後。まずはインタビューに応じる)

Dsc_0963(勝った藤井竜王。棋王戦の挑戦権を初めて獲得した)

Dsc_0971(敗れた佐藤九段。第41期以来の挑戦はならなかった)

【藤井竜王の談話】

――お疲れさまでした。一局を振り返ってどうでしたか。

藤井 序盤から構想が難しくて、8筋に歩を打たずに頑張って指せればと思っていたんですけど、▲3六歩に△2五桂と跳ねられて嫌な形になった気がしました。そのあとは桂を取って駒得になって、少しずつ指しやすくなったかなと思います。

――△2五桂に少し考えて▲5六飛でした。あのあたりは?

藤井 (後手に)動かれる筋に歩を打っていないため、△8七歩を打たれる筋もあるので、▲3六歩に代えて仕掛けを与えない手のほうがよかったかなと思いました。

――今期の棋王戦は、敗者復活戦を勝ち上がっての挑戦権獲得でした。

藤井 棋王戦はあまり上位に進めたことがなかったので、今期は初めてベスト4に進むことができ、敗者復活戦を含めてたくさん対局できたので充実感がありましたし、そのうえで結果を残せたことをうれしく思っています。

――棋王戦は初挑戦です。五番勝負の抱負をお願いいたします。

藤井 開幕までしっかり準備して、状態を整えて、五番勝負でいい将棋が指せるように頑張りたいと思います。

――王将戦とのダブルタイトル戦です。

藤井 始まってみないとわからないことが多いですけど、体調にも気をつけてやれればと思います。

――羽生善治九段以来、2人目の六冠を目指す戦いです。最年少の記録更新もかかっています。

藤井 自分では意識せずに、今まで通りの気持ちで五番勝負に臨めればと思っております。

【佐藤九段の談話】

――△2五桂と開戦し、▲5六飛と回られたあたりはいかがでしたか。

佐藤 先ほど藤井さんがいわれたように、8筋に先手が歩を打たない形と▲3六歩の構想で指されまして、そのときにこちらが本譜と異なった持久戦を目指したときのまとめ方がとても難しく覚えたので、ちょっと無理かなと思いつつ△2五桂と。策なく持久戦にすると何もできなくなりそうなので、△2五桂と仕掛けていったんですけど、▲5六飛と回ってこられる気はしていたんですけど、そのあたりで何かあったかどうかというか。やっているときは△5四歩も仕方ないかなと思ったんですけどね。

――今期の棋王戦を振り返っていかがでしょうか。

佐藤 長いトーナメントですし、ベスト4に入ってからもかなり熱戦が多くて、結果的に藤井さんと3局指すことができました。いろいろと自分の中で課題も見えましたし、もちろん挑戦できなかったのは残念ですけど、非常に収穫の多い充実したトーナメントだったと思います。

Dsc_0993(感想戦で両者は活発的に意見を交わした)

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(紋蛇)

20221227a

▲藤井聡-△佐藤天戦は81手で藤井聡竜王が勝ち、渡辺明棋王への挑戦権を獲得しました。終局時刻は18時52分。消費時間は▲藤井3時間21分、△佐藤3時間59分。五番勝負第1局は2月5日(日)に長野県長野市「長野ホテル犀北館」で行われます。

(琵琶)

2022122760△8九角に▲7六桂△5四飛▲8四桂が決め手です。

2022122763飛車を6筋から追い払って脅威を緩和し、すぐに桂を活用します。△8三銀と逃げれば▲8二飛です。後手は銀をはがされると薄く、藤井竜王が順調にリードを拡大しています。

Dsc_0902(対局再開直後の両対局者)

(紋蛇)