2024年3月16日 (土)

対局当日(17日)には、「第14回とちぎ将棋まつりinホテル三日月」と大盤解説会が現地で開催されます。参加申込は締切済み。島朗九段、鈴木大介九段、広瀬章人九段、佐々木勇気八段、片上大輔七段、長谷部浩平五段、北尾まどか女流二段、小高佐季子女流初段が出演します。

※加藤桃子女流四段は体調不良により北尾女流二段に交代となりました。

【とちぎ将棋まつり公式HP】
https://www.tochigi-shogi.net/matsuri/index.php

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(牛蒡)

藤井聡太棋王に伊藤匠七段が挑戦する第49期棋王戦コナミグループ杯五番勝負は、第3局を終えて藤井棋王の2勝0敗1持将棋です。藤井棋王は防衛まであと1勝。伊藤七段は追い込まれました。

第4局は2024年3月17日(日)に栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」で指されます。先手番は伊藤七段。持ち時間は各4時間。対局開始は9時。昼食休憩は12時から1時間。立会人は島朗九段、記録係は宮原暁月三段(中川大輔八段門下)が務めます。

棋譜コメントは琵琶、ブログ更新は牛蒡が担当です。よろしくお願いします。

【主催=共同新聞社】
https://www.kyodo.co.jp/
【第4局主催=下野新聞社】
https://www.shimotsuke.co.jp/
【特別協賛=コナミグループ】
https://www.konami.com/ja/
【協賛=Calorie Mate】
https://www.otsuka.co.jp/cmt/
【第4局 棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/49/kiou202403170101.html

Dsc_4906(東武鉄道 鬼怒川温泉駅)

(牛蒡)

2024年3月 3日 (日)

Img_8763 大盤解説会場から戻り、あらためて感想戦が始まった。

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以上で第3局のブログ更新を終わります。
ご観戦誠にありがとうございました。

(八雲)

Img_8698 終局直後、両者にインタビューが行われた。

Img_8706 防衛にあと1勝と迫った藤井棋王。

【藤井棋王の談話】
――序盤は▲4五桂(37手目)と積極的に指されていた印象がありましたが、いかがでしたか。
「それほど前例は多くない形ですけど、やってみようかなと思っていました」

――▲6七歩(61手目)のところ、検討では▲6四歩の攻め合いも出ていました。その手は考えられましたか。
「そうですね、▲6四歩が利いているかどうかわからなかったんですけど。どこかで4五の桂が取られる形なので。△6六桂のキズを気にしたんですが。ただ、そうですね、▲6七歩だとやっぱり△8一飛と形よく引かれる手を許すことになるので。それで玉を安全に指してどうかなと思ってはいたんですけど。その手段が思ったより難しかったかなという印象はありました」

――▲2六金(67手目)から▲1七角と打った辺りの手応えはいかがでしたか。
「ちょっと後手が△2四歩から手厚い形にされる前に動いていく必要があるかなと思ったのですけど。ただ、ちょっと窮屈な形になってしまって。1七角がさばけない懸念がかなりあるので。あまりうまくいっている感じではないかなと思っていました」

――▲2七飛(83手目)と飛車を切られた辺りの形勢はどう見ていましたか。
「どうなっているか際どいところかなと思ったのですけど。攻め込まれてしまうとはっきりダメになってしまうので。手としては仕方がないかなと思っていました」

――よくなったのはどの辺だとお感じでしょうか。
「▲5五香(93手目)と打って、攻め合いで△4八と~△5九とが、まだ詰めろではないので。少しいけていてもおかしくないかなとは考えていました」

―― 一局全体を通しての感想をお願いします。
「中盤、いったん局面が収まったところがあったのですけど。そこでどういう構想で指すかが非常に難しかったなと思います」

――防衛にあと1勝となりました。次局に向けての抱負をお願いします。
「そのことは意識せずに、いい状態で臨めるように調整していきたいと思います」

Img_8726 伊藤七段は後がなくなった。

【伊藤七段の談話】
――△6五歩(44手目)に52分、△3八角(46手目)に1時間22分使われて、連続の長考となりましたが。この辺りはいかがでしたか。
「あまり認識のない展開になって。どういう方針で指すか、一手一手難しかったです」

――△2三金(70手目)と指されたところで、△3三桂が検討されていました。その手は考えましたか。
「△3三桂も比較したんですけど。ちょっと苦しいかなと思っていました」

――▲2九飛(81手目)に△1七歩成と指された辺りはいかがでしたか。
「▲2七飛から▲1一香成で、そのあとの▲6四香の厳しさをちょっと軽視していたので。あの辺りでもう少し違った手で頑張るしかなかったかなと思います」

―― 一局を通しての感想をお願いします。
「△2七角成(48手目)から馬を自陣に引き下げて行ったんですけど。その馬が負担になる展開で。ちょっと苦しい将棋だったかなと思います」

――次局に向けての抱負をお願いします。
「一局でも多く指せるように頑張りたいと思います」

(八雲)

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この局面で伊藤七段が投了し、藤井棋王の勝ちとなりました。終局時刻は18時53分。消費時間は、▲藤井3時間47分、△伊藤3時間59分。勝った藤井棋王はスコアを2勝、1持将棋とし、防衛まであと1勝としました。第4局は3月17日(日)に栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」にて行われます。

(生姜)

2024030374時刻は18時を回りました。
少し前に伊藤七段が指した△1六馬は「非常手段気味の手」と千田八段。馬と金の交換なので駒損ですが、上部を開拓して入玉含みで頑張る構想です。

2024030385少し進んで現局面は先手が飛車を切って▲1一香成としたところ。駒割りは飛車と角香の交換で先手が駒得していますが、後手にも△1九飛で角と成香の両取りを掛ける狙いが残っています。後手の狙いはやはり入玉含みであることは間違いありません。先手が入玉を阻止できるかどうかが勝負にポイントになりそうです。

Img_8236 両者の揮毫。

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(八雲)