2024年3月 3日 (日)

20240303713四馬の働きで立て直した後手に対して、藤井棋王は金を2筋に繰り替えて、さらに▲1七角と数を足して3筋の攻略に動き出しています。いま打たれた▲3六歩も、3筋を力でこじ開けにいった手。ここは技よりも力で藤井棋王が動いています。形勢は不明。ここ数手で激しくなりそうです。

Img_8658 藤井棋王が力でこじ開けにいった。

(八雲)

2024030362図は15時30分頃の局面。
少し指しにくい展開と言われていた後手ですが、ここ数手で馬を自陣に引き付けて安定した陣形を作り上げました。こうなると馬がよい働きをしています。少し押され気味だった形勢を、伊藤七段が見事に立て直したと言えそうです。

Img_8629 伊藤七段が踏みとどまって盛り返した。

(八雲)

15時を回り、対局者のおやつが運ばれました。注文は両者ともに「黒ごまプリン」で、藤井棋王は「アイスレモンティー」、伊藤七段は「アイスティー」を注文しています。

Img_8673 藤井棋王の注文。

Img_8676 伊藤七段の注文。

(八雲)

対局再開と同時に現地の大盤解説会が始まっています。

【大盤解説会ライブ中継のお知らせ】(再掲)
解説会の模様は新潟日報社の特設サイトでライブ中継が行われます。
視聴は無料で「新潟日報パスポート」の会員登録(無料)が必要です。

【第3局大盤解説会ライブ中継】
https://www.niigata-nippo.co.jp/list/kiosen-live/2024-49

Img_8668 解説会は300席が完売。すでに9割ほどの来場者があった。

Img_8666 解説は千田八段と貞升女流二段。

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千田八段は昼休前に52分の長考で指された伊藤七段の△6五歩(下図)に対して、藤井棋王がわずか3分の考慮で▲3五歩と返したところを大きなポイントとして解説していた。「長考して勝負にいったら、3分で▲3五歩って。ラーメン作るみたいな時間で。これはきついと思います」(千田八段)

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(八雲)

Img_8619 伊藤七段は50分過ぎに戻って来た。

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Img_8643 藤井棋王は再開の2分前に姿を見せた。

Img_8656 再開が告げられても伊藤七段は動かず。

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Img_8663 午後の戦いが始まった。

(八雲)