2026年3月28日 (土)

藤井聡太棋王(六冠)に増田康宏八段が挑戦する第51期棋王戦コナミグループ杯五番勝負(主催:共同通信社〔第5局主催は新日本海新聞社〕、日本将棋連盟、特別協賛:コナミグループ株式会社、第5局協賛:鳥取銀行、グッドヒル、日本海ケーブルネットワーク)は、1勝1敗で迎えた第3局を挑戦者が制してタイトル初獲得に迫りました。すると、第4局は棋王がカド番をしのいで最終局にもつれ込みます。防衛か奪取か。注目の最終戦は3月29日(日)に、鳥取県鳥取市「有隣荘」で指されます。持ち時間は各4時間。昼食休憩は12時から13時。立会人は久保利明九段、現地大盤解説会の解説は大橋貴洸七段、聞き手は脇田菜々子女流初段、記録係は戸川悠二郎三段(久保九段門下)がそれぞれ務めます。本局は改めて振り駒を行って先後を決めます。観戦記の執筆は君島俊介さんです。

【第5局主催:新日本海新聞社】
https://www.nnn.co.jp/
【共同通信社】
https://www.kyodo.co.jp/
【コナミグループ株式会社】
https://www.konami.com/ja/

インターネット中継は棋譜コメント入力を潤、ブログを武蔵が担当します。
よろしくお願いします。

(武蔵)

2026年3月15日 (日)

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20260315a7v01060(勝った藤井棋王の談話)

――午前の駒組みについては。
藤井 ▲5七角(57手目)と打たれたときに、どう対応するか。本譜は駒が離れていく感じになってしまったので。

――△6六歩(70手目)は長考だった。
藤井 受けるなら△2四銀や△2四歩かなと思ったんですけど、▲5五歩でまとめる手段が難しい気がしたので。勝負手のような感じで△6六歩を選びました。

――△7五桂(90手目)の辺りは。
藤井 △7五桂▲2四歩に対して△6七歩と打つかどうかかなと思ったんですけど……。本譜は▲6四角打が厳しい筋なので、かなり際どいというか、進んでみないと勝ち負けが分からないと思いました。

――形勢がよくなったと思ったのは。
藤井 最後は玉が詰むかどうかという勝負だったので、形勢がよくなったというのは、最後まで分からなかったです。

――一局を振り返って。
藤井 全体を通して、判断が難しい将棋だったかなと思います。

――第5局に向けて。
藤井 最終局になるので、精いっぱい頑張りたいと思います。

20260315a7v01087(敗れた増田八段の談話)

――▲5七角(57手目)までは予定だったのか。
増田 ▲2六飛(17手目)から変化がたくさんあるので、どの将棋になるかは正直、分からなかったです。この展開なら、こういう感じかなと。

――△6六歩(70手目)に対して長考していた。本譜の▲同歩に代えて▲同角と比較していたのか。
増田 ▲同角は△7五銀に▲1五香と走る順が有力かなと思っていたんですけど、△6六銀▲同歩に△6五歩のコビン攻めが思った以上に厳しいなと。それで▲同歩としましたが、そうなってしまうなら、もうちょっと前に違う順を選ぶべきだったかなと感じました。

――▲1二歩成(81手目)に代えて▲1五香は。
増田 角を5三か4二に引かれて、以下▲1二歩成に△8六歩では端攻めが遅いように見えて、やめてしまいました。そっちがよかったとしても指せたか分からないので、ちょっと力不足だったかなと。

――一局を振り返って。
増田 中盤以降でうまくいかない部分があったので。その辺りに時間を使いすぎてしまったのは反省点かなと。

――第5局に向けて。
増田 先後どちらになるか分からないですけど、戦える作戦を準備して、最終局に臨みたいと思います。

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(玉響)

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図の局面で増田八段が投了しました。終局時刻は19時15分。消費時間は▲増田3時間57分、△藤井聡3時間56分。藤井棋王がカド番をしのぎ、シリーズ成績は2勝2敗のタイになりました。第5局は鳥取県鳥取市「有隣荘」で行われます。

(紋蛇)

20260315_106△8五角の攻防手がピッタリで、後手が優位を拡大しています。実戦は図から▲6七桂と打って△7七歩成の開き王手に備えてきましたが、△8九竜と戦力を補充しつつ、先手玉に迫ることができます。

(玉響)

20260315_94図は△8七桂成と金を取った局面。ここで▲2一飛成には△2二金打で先手を取れます。先に金を手にした利は大きく、藤井棋王がリードを奪ったと見られています。

(玉響)