日時:3月10日(日)11時から終局まで
会場:新潟グランドホテル 3階「悠久」
入場料:無料
解説者:近藤正和六段
聞き手:鈴木環那女流二段
本日の中継ブログの更新は以上です。明日の第3局をお楽しみに!
(琵琶)
日時:3月10日(日)11時から終局まで
会場:新潟グランドホテル 3階「悠久」
入場料:無料
解説者:近藤正和六段
聞き手:鈴木環那女流二段
本日の中継ブログの更新は以上です。明日の第3局をお楽しみに!
(琵琶)
対局者が退場したあと、立会人の木村一基九段、大盤解説者の近藤正和六段、聞き手の鈴木環那女流二段が第3局を展望しました。
近藤「木村さんは明日、立会人ですよね。遅れないで来てくださいよ」
木村「そりゃね、大事な話ですよね。中継が入りますし、将棋連盟からえらい人が来ているらしいから」
鈴木「解説会、木村先生も来てくれますか?」
木村「ええー。近藤さんが疲れたころを見計らってですかね」
近藤「いちばんよく話すのが、木村さん」
木村「いやいや、近藤さんですよ」
近藤「私は、話しを聞くタイプです」
木村「いやいや、近藤さんは話を聞かないタイプで、最強なんです。私は人の話を聞くタイプですから」
木村「戦型は第1局の相掛かりか、第2局の角換わりかのどちらかじゃないですか」
近藤「横歩取りはないですか?」
木村「ないですね」
近藤「私はどちらかが振り飛車をやってくれたらありがたいんだけど。私は中飛車ばっかりなので、相居飛車の解説だと頓珍漢なことをいってしまうことがあるんですけど、顔には出ないですよ」
木村「ゴキゲン中飛車の元祖ですからね。でも、修業時代の裏芸は角換わりですよ」
近藤「そうなんですよ。近藤二段対木村二段戦で、木村さんを角換わりで破って昇段したんです」
木村「いまになって、それが蒸し返されるとは思わなかった(苦笑)」
木村「このまましゃべろうと思えば、朝まで……。お互い、話を聞いていませんから(笑)」
このあとも話題は四方八方に及びました。
(書き起こし=紋蛇、写真=琵琶)
両対局者は壇上で明日に向けた抱負を語りました。
「私は棋王戦の新潟対局は何回も経験しており、新潟グランドホテルでも4、5回対局をさせていただいて、安心して対局に集中できる環境を用意していただきました。先ほどホテルの担当者の方から『昨年はこれを召し上がりました、一昨年はこれを召し上がりました』とメモを残されていまして(笑)、少し気恥ずかしい気持ちがありましたが、素晴らしいご用意をしていただいて、ありがたく思っております。第2局から1カ月空きまして、それほどタイトル戦が空くのは珍しいですが、明日からの中盤戦を頑張っていきたいと思います」
「新潟対局を第3局で迎えるのは毎年、恒例ということで、私自身も非常に安心して臨めます。3年前、棋王戦の新潟対局にお邪魔したことがあります。自主的に渡辺さんと佐藤天彦さんの同世代の対局を勉強して、また観光も兼ねてです。そのときの将棋は180手を超える大熱戦になり、最後の2時間はずっと私が大盤解説を担当しまして、非常に内容の濃い将棋になった半面、疲れてですね(笑)。その将棋は名局賞の候補に上がるような素晴らしい内容でして、それに負けず劣らずの将棋を指せればと思っています。第2局から1カ月空きましたが、2連敗という事実は変わりません。これほど追い込まれると、ファンの皆さまが結構、応援してくれるので(笑・場内拍手)。皆様の力を胸に、棋王戦が1局でも続くように精一杯、頑張ります」
(書き起こし=紋蛇、写真=琵琶)
18時30分から新潟グランドホテルで前夜祭が開催されました。
(参加棋士の面々。左から日本将棋連盟会長の佐藤康光九段、立会人の木村一基九段、渡辺明棋王、挑戦者の広瀬章人竜王、大盤解説者の近藤正和六段、聞き手の鈴木環那女流二段)
「棋王戦は春の新潟の名物。44期のうち、今年で38回目の新潟開催です。全国の都道府県のなかで、一番多く棋王戦を開かれているのが新潟でして、主催者としてうれしく、ありがたく思います」
「今期の棋王戦は、今が旬の最強対決。渡辺さんが二冠を堅持するのか、広瀬さんが二冠目を獲得するのか、今後の覇権争いでも重要なタイトル戦です。私も20年前、第24期のときに初めて棋王戦の挑戦者になりました。渡辺さんは奨励会で三段リーグを戦おうかというとき、広瀬さんは奨励会に入ったばかりで初段を目指すころでしょうか。藤井聡太さんはまだ生まれていない状況でして(笑)、20年たったのかなと思います。私も新潟の棋王戦の対局をさせていただきまして、皆様の熱烈な歓迎と将棋熱の高さをひしひしと感じながら、対局させていただいた記憶があります」
(書き起こし=紋蛇、写真=琵琶)