2019年3月 9日 (土)

渡辺明棋王に広瀬章人竜王が挑戦する第44期棋王戦五番勝負第3局(新潟日報社・共同通信社主催)が3月10日(日)9時から新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われます。ここまで渡辺明棋王が第1局、第2局と連勝し、7連覇まであと1勝に迫りました。棋王が一気に決めるのか、それとも挑戦者がシリーズ初勝利を挙げて巻き返しを見せるのか。第3局は広瀬竜王の先手番で行われます。持ち時間は各4時間。昼食休憩は12時~13時です。
立会人は木村一基九段、現地大盤解説会の解説者は近藤正和六段(柏崎市出身)、聞き手は鈴木環那女流二段、記録係は田中大貴三段(北島忠雄七段門下)が務めます。
インターネット中継は棋譜コメント入力が紋蛇、ブログを琵琶が担当します。どうぞよろしくお願いいたします。

【新潟日報モア】
https://www.niigata-nippo.co.jp/

【共同通信社】
https://www.kyodo.co.jp/

Dsc_8904_2 (今年のダイヤ改正で激減するMaxときの車体)

(琵琶)

2019年2月11日 (月)

第2局の翌日(11日)には新川文化ホールで「ミラたん杯 こども棋王戦」が開催されました。帰京前に渡辺棋王、広瀬竜王、関係者一行は会場に足を運びました(イベント参加棋士は村田顕六段と本田女流三段)。

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「マナーを守って、楽しく指してください」と渡辺棋王。

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広瀬竜王は「身近なライバルをさがすといいと思います」とアドバイス。

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こどもたちの戦いを見て回る渡辺棋王と広瀬竜王。

(吟)

2019年2月10日 (日)

Dsc_0495(大盤解説会場から戻った両対局者は対局室で感想戦を行いました)

Dsc_0523(7連覇に向けて、2連勝スタートの渡辺棋王)

Dsc_0501(連敗スタートで苦しくなった広瀬竜王)

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感想戦は19時51分に終了しました。
第2局の中継ブログの更新は以上で終了します。3月10日(日)に新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われる第3局をお楽しみに。ご観戦ありがとうございました。

(吟)

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(終局直後、両対局者は共同通信のインタビューに答える)

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―― 非常に難しい角換わりになりました。どうでしたか。

渡辺 お昼ぐらいまでは、予定でやっていました。そのあと△6七桂から攻め込まれたのは予定ではなかったです。そのあとの分かれは苦しいんじゃないかと思っていました。

―― 全体を振り返ってポイントの局面は。

渡辺 ▲7五歩と突いたところは、まずいんじゃないかと思って指していました。何か後手にうまい手があれば、負けるんだろうなと思っていました。

―― 終盤、難解でしたが、勝ちを意識されたのは。

渡辺 ▲2二竜が詰めろで入ったので。詰めろならいけるかなと。

―― これで7連覇にあと1勝になりました。第3局に向けて。

渡辺 1カ月ぐらい空くので、その間にじっくり作戦を練って臨みたいと思います。

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―― 残念な結果になりましたが、作戦はどうでしたか。

広瀬 水面下では研究されている形かなと思っていました。基本的に難しい変化が多いので、やってみないとわからないと感じていました。

―― 中盤までは。

広瀬 △6七桂から攻めが続けば、まずまずかなと思っていました。▲7五歩と突かれたときに、いい対応策があるかどうかが、すべてだったように思います。

―― どのあたりで、形勢を損ねたと思いますか。

広瀬 △8七歩から△5七金はひねった手順だったので。▲同金で余されるのが読み抜けていました。あそこでダメにしてしまいました。

―― シリーズは追い詰められましたが、第3局以降の戦いは。

広瀬 まずは自分自身の調子を何とかしないといけないなと。あとは、もう少し競った将棋を指せるように頑張りたいと思います。


(吟)

第44期棋王戦五番勝負第2局、▲渡辺明棋王-△広瀬章人竜王の一戦は、図の局面までで渡辺棋王の勝ちとなりました。終局時刻は18時38分。消費時間は、▲渡辺棋王3時間32分、△広瀬竜王3時間57分。

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図は▲7八金と先手が打った局面。これで後手が迫っていくのが難しいと見られて、先手が優勢な局面を築いている。

Dsc_0414(外は暗くなって、かなり冷え込んできている)

Dsc_0419(クリスタルガーデン。左右には熱帯植物が植えられていて、非日常的な空間がコンセプトとのことだ)

Dsc_0421(過去に新川文化ホールで行われたイベントポスターが掲載されている)

(吟)