2019年3月 9日 (土)

前夜祭(3)

両対局者は壇上で明日に向けた抱負を語りました。

Dsc_9267 (報道陣やファンが両対局者にカメラを構える)

Dsc_9205 (渡辺明棋王)

私は棋王戦の新潟対局は何回も経験しており、新潟グランドホテルでも4、5回対局をさせていただいて、安心して対局に集中できる環境を用意していただきました。先ほどホテルの担当者の方から『昨年はこれを召し上がりました、一昨年はこれを召し上がりました』とメモを残されていまして(笑)、少し気恥ずかしい気持ちがありましたが、素晴らしいご用意をしていただいて、ありがたく思っております。第2局から1カ月空きまして、それほどタイトル戦が空くのは珍しいですが、明日からの中盤戦を頑張っていきたいと思います」

Dsc_9259 (広瀬章人竜王)

新潟対局を第3局で迎えるのは毎年、恒例ということで、私自身も非常に安心して臨めます。3年前、棋王戦の新潟対局にお邪魔したことがあります。自主的に渡辺さんと佐藤天彦さんの同世代の対局を勉強して、また観光も兼ねてです。そのときの将棋は180手を超える大熱戦になり、最後の2時間はずっと私が大盤解説を担当しまして、非常に内容の濃い将棋になった半面、疲れてですね(笑)。その将棋は名局賞の候補に上がるような素晴らしい内容でして、それに負けず劣らずの将棋を指せればと思っています。第2局から1カ月空きましたが、2連敗という事実は変わりません。これほど追い込まれると、ファンの皆さまが結構、応援してくれるので(笑・場内拍手)。皆様の力を胸に、棋王戦が1局でも続くように精一杯、頑張ります」

Dsc_9284 (両対局者は第3局の健闘を誓い合ってがっちり握手をする)

(書き起こし=紋蛇、写真=琵琶)