2017年3月20日 (月)

宇都宮市の中心部にあるカトリック松が峰教会の聖堂は、市特産の大谷石で仕上げられたロマネスク様式の建築物。竣工は1932年で、国の有形登録文化財に指定されています。

Dsc_6749a(高くそびえる双塔。日本の教会建築としては珍しいものとのこと)

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(睡蓮)

JR宇都宮駅の西口には宇都宮餃子のシンボルとされている「餃子像」があり、待ち合わせや記念撮影の名スポットになっています。像は市の特産である大谷石を削り出したものです。

Dsc_6727a(ヴィーナスが餃子の皮に包まれた独特の形貌)

Dsc_6726a(背景に「宇都宮駅」の表示を入れて記念写真が撮れる)

(睡蓮)

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図は15時40分過ぎの局面。△4六歩と4五の銀取りを受けた手に対し、▲4六同銀と取ったところです。以下は△4六同銀▲同飛△2八角▲3七角△3九角成▲4四歩△4二歩▲2六角△5二金▲3七桂(変化図)が進行の一例で、こうなればはっきり先手優勢だと、控室の塚田九段。本譜の進行は、後手が右金と右銀の動きで都合3手損している勘定。塚田九段は、後手の千田六段に何か誤算があったのだろうと話しています。

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Dsc_7024a(控室では、渡辺棋王が優勢になりそうだと見られている)

(睡蓮)

昼食休憩明けの13時から15時30分頃までの指し手を振り返ります。

20170320d再開の一手は、6四角のラインを歩で遮断する▲4六歩(第1図)。以下△4三銀▲2六銀に、後手が△4五歩(第2図)と自玉に近い筋から仕掛けました。

20170320f第2図以下の進行は、▲3七銀△4六歩▲4八飛△8五桂▲8六銀△4四銀直(第3図)。後手は守りの銀を前に繰り出して、4筋から反発しようとする先手に対抗します。

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さらに▲6五歩△8二角▲4六角△5五歩▲4五歩と進んで現在の局面(第4図)に。千田六段の残り時間が1時間を切ったこともあり、ここからはどんどん指し手が進んでもおかしくなさそうです。

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Dsc_6893a(千田六段。そろそろ時間が切迫してくる)

(睡蓮)

15時になり、両対局者に午後のおやつが出されました。

Dsc_7090a(渡辺棋王は「スリーショコラ」なるケーキとコーヒーのセット)

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Dsc_7086a(千田六段は抹茶のムースとフルーツの盛り合わせ、緑茶)

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Dsc_6912a_2(さらに、午前に頼んだジンジャエールを再度注文した)

(睡蓮)

宇都宮グランドホテルの庭は、宇都宮氏の祖で宇都宮城・初代城主とされる藤原宗円ゆかりの地であり、鎌倉時代から続く由緒正しい庭園です。広さ2万坪のこの大庭園にはさまざまな樹木が植えられており、四季を通じてさまざまな花が美しく咲き誇ります。
対局場の陽南荘は、明治30年代に同地に建てられた鮫島重雄男爵(薩摩出身の陸軍大将、宇都宮の発展に尽力した)の別邸を再現した建物です。

Dsc_6767a(庭園は奥の木々の先にも広がっている)

Dsc_6770a(昭和天皇・皇后両陛下のご来館を記念して造られた池)

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Dsc_6799a(陽南荘入り口)

Dsc_6818a(玄関に飾られた鮫島男爵の書。「功を表し徳を明らかにす」)

Dsc_6812a(陽南荘内に飾られた絵)

Dsc_7085a(対局室に続く廊下)

(睡蓮)