2017年3月20日 (月)

13時になり、対局が再開されました。

Dsc_7015a(12時50分の対局室。立会人と記録係が両対局者を待つ)

Dsc_7016a(12時53分、渡辺棋王が戻る)

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Dsc_7028a(記録用タブレットをのぞき込む渡辺棋王)

Dsc_7032a(千田六段は13時までに戻ってこなかった。渡辺棋王はすぐに再開の一手、▲4六歩を指す)

Dsc_7033a(千田六段は、記者が退室したあと、13時3分に入室した)

(睡蓮)

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正午、この局面で渡辺棋王が20分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲渡辺1時間28分、△千田1時間7分。昼食の注文は、渡辺棋王、千田六段ともに「松花堂弁当」です。対局は13時に再開されます。

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(睡蓮)

11時30分、将棋まつりのメインステージでは、地元アイドル「とちおとめ25」と人型ロボット「ペッパー」によるどうぶつ将棋対決が行われていました。
解説はどうぶつ将棋考案者の北尾まどか女流二段です。

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Dsc_6988a(とちおとめ25の代表はももかさん。ジャンケンで先後を決める)

Dsc_6993a(熱戦が展開されていた)

(睡蓮)

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将棋は互いの角が向かい合う矢倉戦に進んでいます。そして11時24分、後手の千田六段が一度5二に上がった右金を6二に寄る驚きの一手を見せました。

「金寄ったの? あれあれあれ」(中川八段)

「この一手が本局のポイントの一手になるでしょうね」(塚田九段)

△6二金の意味は次に△8一飛と引いたときの▲6四角~▲7二角を防いだということのようですが、先手に手損をとがめられる恐れもあります。

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(波紋を呼ぶ一手を放った千田六段)

(睡蓮)

9時30分から始まった将棋まつりには、すでにたくさんの将棋ファンの方々が詰めかけています。10時40分現在、メインステージでは広瀬章人八段と戸辺誠七段が席上対局中。二人は同学年で、奨励会も同期入会です。
ちなみに同期のほかのメンバーは、佐藤天彦名人、糸谷哲郎八段、高崎一生六段、中村太地六段。何とも層の厚い世代です。
解説と聞き手は中川八段・飯野女流1級ペア。戸辺七段が4→3戦法を採用すると、すかさず物販で売っていた戸辺七段の著書『振り飛車4→3戦法』を宣伝していました。

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(睡蓮)

宇都宮市は栃木県の県庁所在地で、約52万人が暮らす北関東最大の都市です。
宇都宮の開祖は、「古事記」「日本書紀」にその名が伝わる皇族、豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)とされています。「宇都宮」という地名は、約1600年前に創建され、現在も市の中心部に鎮座して豊城入彦命を祀っている二荒山神社が「下野一の宮」と呼ばれていたことに由来します。江戸時代の宇都宮は、宇都宮城の城下町として、また、日光街道と奥州街道の分岐点の宿場町としてにぎわいました。
市内には二荒山神社、宇都宮城址、カトリック松が峰協会など、旧跡や歴史的建造物も多くあります。名物は宇都宮餃子がとても有名ですが、カクテルバー、ジャズバーが多い街としても知られています。

【宇都宮市】
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/

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(二荒山神社)

Dsc_6742a(神社本殿)

(睡蓮)

宇都宮グランドホテルは、これまでにも数多くタイトル戦を開催している将棋界に縁の深いホテル。昨年10月に客室、レストラン、ロビー、フロントなどを大改装してリニューアルオープンしたばかりで、ホテル内は旅館のような風情と洗練された高級感が同居する居心地のよい空間になっています。
棋王戦対局が行われるのは、今回で6度目。渡辺棋王にとっては、第38期(2012年度)の第4局で3勝目を挙げて初の棋王獲得を決めた思い出の地でもあります。また、前期の第4局で勝利して棋王位4連覇を達成したのもこの場所でした。

【宇都宮グランドホテル】
http://www.utsunomiya-grandhotel.co.jp/

【第38期棋王戦五番勝負第4局 ▲渡辺明竜王-△郷田真隆棋王戦(肩書は対局当時)】
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/38/kiou201303240101.html
【第41期棋王戦五番勝負第4局 ▲渡辺明棋王-△佐藤天彦八段戦(肩書は対局当時、本局は将棋大賞名局賞を受賞した)】
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/41/kiou201603210101.html

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(ホテルフロント)

Dsc_6765a(開放的なテラス)

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(睡蓮)