対局再開 13時、記録係から対局再開が告げられ、渡辺棋王は▲6八銀と指しました。△5九飛を消しながら横に逃げ道を広げて、安定感が増しています。(渡辺棋王は着座すると、鋭く盤をにらむ)(藤井竜王は座って手を拭く)(着手する渡辺棋王。午後からの戦いが始まった)(武蔵)
昼食休憩中の対局室と控室 (△3四歩で昼食休憩に入った)(昨日選ばれた駒は、御蔵島黄楊杢の盛上駒で平田雅峰作、水無瀬書。日本将棋連盟石川県支部連合会理事で関西駒の会会員でもある塩井一仁様が所蔵している)(対局者の盆)(食事を済ませて稲葉八段と齊藤裕也四段が検討する。齊藤四段は大盤解説会のPC操作を務める)(武蔵)
市街散策(1) 金沢は、戦国時代に加賀一向一揆の拠点として「金沢御堂」の築造を契機とし、その周辺に町が作られて歴史が始まります。江戸時代には、加賀、能登、越中を合わせた加賀100万石の城下町として栄えました。第二次世界大戦で戦災を免れたため、市街には歴史的な建造物や町並みがいまなお残され、当時の世界観を楽しめます。対局前日、対局場付近から金沢市街を散策してみました。(対局場前の道路の名は百万石通り)(金沢は全国に先駆けて旧町名が復活した街でもある)(古くからの家屋の店が立ち並び、藩政時代の面影がいまに伝わる)(武蔵)
北國新聞会館 金沢の香林坊エリアにある北國新聞会館が対局場です。高さは93m。第13回石川県建築賞、第14回金沢市都市美文化賞を受賞しました。北國新聞社は今年で創刊130周年を迎え、その記念事業として本局が行われます。今日の北國新聞の観戦記は、挑戦者決定トーナメント▲広瀬章人八段-△羽生善治九段の一戦で、後藤元気さんが執筆しています。(北國新聞会館) (武蔵)
最初の長考 前例から離れて数手後、△5四銀を見て渡辺棋王が1時間を超える長考に沈んでいます。検討では☗2四歩を有力視しており、☖同歩☗同飛☖1三角☗3四飛(変化図)と進めば激しくなる変化です。渡辺棋王が前例から手を変えた直後の長考で、控室ではその真意が汲み取れていません。(渡辺棋王が前例から手を変えた直後の長考)(武蔵)