2024年3月17日 (日)

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現地では現在、島九段と長谷部五段が大盤解説を務めています。後手の2歩損と歩切れ、先手陣の形の悪さ(2六銀・3五歩・3六飛)などをポイントに解説していました。

図の局面。後手は次に△8六歩▲同歩△同角で歩切れ解消を狙っています。以下▲8七歩△6四角▲同角△同歩と進むと、互いに角の打ち込み(▲6三角と△2七角)が生じますが、△2七角のほうが大きな手になりそうです。たとえば△2七角に▲3九飛は△4九角成▲同飛△3八金▲5九飛△4八金で飛車が詰みます。2六銀・3六飛の形の悪さがたたっています。

したがって先手は図で△8六歩を防ぎたいのですが、味のよい受けがあまり見当たりません。最も自然な▲7七銀は△5二飛▲4六角△4五歩が気になります。

先手は3五歩の形もあまりよくありません。歩がひとつ伸びて3四歩型であれば、▲2五歩△1三銀▲3五銀で一気に先手が好形になるのですが……。「▲3四歩の1手が足りていないから(後手は2歩損でも)均衡が保たれているのですね」と島九段。図で▲3四歩はもちろん△8六歩です。

Dsc_6886(大盤で解説する島九段)

(牛蒡)

240317_044昼食休憩の局面で長谷部五段に見解を聞きました。

「藤井棋王が序盤で角換わりを拒否しました。嬉野流になるかと思いましたが、21手目▲2七銀に△4四銀ではなく△4四歩でしたね。これで実戦例の少ない形になりましたが、△4四歩自体は有力とされています」

「上図で後手は銀を手放したので、ゆっくりした展開になりそうです。6五の銀は一見すると不安定ですが、△5五歩と突けば生還できます。先手は△3五銀から△7六銀をどう防ぐか。図から▲3六飛△1三角に▲2六銀は自然ながら、この銀は少し打ちにくいです。ほかに△3五銀を防ぐ手段があるのかどうか。個人的にはそこに注目しています」

Dsc_6426(指導対局中の長谷部五段)

(牛蒡)

44図の局面で昼食休憩に入りました。伊藤七段の昼食は、鰻御膳 温かい緑茶。藤井棋王は、麦とろ御膳 冷たいウーロン茶。

鰻御膳 鰻の蒲焼、日光野菜と湯葉の煮物、小鉢、香の物、赤だし、水菓子
麦とろ御膳 自然薯、麦飯、日光野菜と湯葉の煮物、小鉢、香の物、赤だし、水菓子

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(牛蒡)

鈴木九段、広瀬九段、佐々木勇八段、小高女流初段の4人によるトークショーがありました。佐々木八段を中心にさまざまなトークテーマを出し、鈴木九段と広瀬九段が話題を膨らませていく形で、笑いの絶えないイベントになりました。

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Dsc_6671(鈴木九段)

Dsc_6653(広瀬九段)

Dsc_6588(小高女流初段)

Dsc_6599(佐々木八段)

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(牛蒡)

240317_020本局は▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7六歩△3二金▲7七角で始まりました。そこで△3四歩なら角換わりになりましたが実戦は△6二銀。1図は角換わり拒否の有力な作戦として、最近増えています。藤井棋王が採用するのは初めてです。

240317_0422図は10時40分ごろの局面。すでに前例はありません。

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(牛蒡)