2017年2月 4日 (土)

17時10分ごろから対局検分が行われました。
対局検分は盤と駒の使い心地や部屋の温度、明るさを確認すること。対局に支障があると判断された場合は、立会人や関係者と相談しながら調整されます。
今回は特に問題はなく、検分は5分ほどで終了しました。

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(紋蛇)

渡辺棋王は東京駅から新幹線のこだまで静岡駅に向かいました。関西の千田六段は静岡駅で合流し、一行はそこからバスに乗り換えています。焼津グランドホテルに到着したのは、16時30分ごろです。

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Dsc_4058(車内からは富士山がきれいに見えた)

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(紋蛇)

渡辺明棋王に千田翔太六段が挑戦する、第42期棋王戦五番勝負が開幕します。第1局は静岡県焼津市「焼津グランドホテル」で、2月5日(日)9時開始。持ち時間は各4時間。第1局の先後は振り駒で決定されます。本局は初手合いです。

立会人は青野照市九段、記録係は佐々木大地四段(深浦康市九段門下)が務めます。現地大盤解説会の解説は森下卓九段、聞き手は飯野愛女流1級です。

渡辺棋王は、今期も防衛すれば連続5期の規定により、永世棋王の資格を得ます。2008年に獲得した永世竜王に続く、2つ目の永世称号がかかったシリーズです。
千田六段はタイトル戦初登場。コンピューター将棋を積極的に活用していることで知られ、昨年は叡王戦、NHK杯戦、上州YAMADAチャレンジ杯で準優勝する活躍を見せました。22歳の若武者は、タイトル戦でどのような戦いを披露してくれるでしょうか。

本局の中継は、棋譜・コメントを銀杏、中継ブログを紋蛇が担当します。よろしくお願いいたします。

【ニコニコ生放送】
本局のニコニコ生放送でも生中継されます。解説は飯島栄治七段、聞き手は高浜愛子女流2級です。

【大盤解説会】
現地と関西将棋会館で行われます。
現地大盤解説会は事前応募制で、申し込みはすでに締め切られています。関西将棋会館では、淡路仁茂九段と今泉健司四段が解説します。時間は17時30分~終局まで。詳しくは日本将棋連盟HPを参照してください。

(紋蛇)

2016年12月16日 (金)

第42期棋王戦五番勝負日程
渡辺明棋王-千田翔太六段

第1局 2月5日(日)静岡県焼津市「焼津グランドホテル」

第2局 2月18日(土)石川県金沢市「北國新聞会館」

第3局 3月5日(日)新潟県新潟市「新潟グランドホテル」

第4局 3月20日(月・祝)栃木県宇都宮市「宇都宮グランドホテル」

第5局 3月27日(月)東京都渋谷区「東京・将棋会館」

棋王戦五番勝負をお楽しみに。本日はご観戦ありがとうございました。

(吟)

Dsc_0147 (終局直後、インタビューに応じる千田新六段)

―― 本局を振り返って、いかがでしたか。

千田 非常に難解な将棋で、負けかなと思って指していたのですが、けっこう難しく、分からない将棋でした。

―― 今期の決勝トーナメントを振り返ると。

千田 非常に強い人と当たっているわけですが、負けなく上がれたということは、よかったと思います。

―― 棋王初挑戦、タイトル初挑戦です。意気込みを。

千田 相手の渡辺明棋王は永世棋王が懸かっています。ですので、そのシリーズにふさわしい将棋を指したいです。

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――  本局は難しい将棋でしたが。

佐々木 読みにない手を指されて、逆転されてしまったかなと。きちんと指せなくて。ただ、きちんと指せないのも実力かなと。

――  今期の決勝トーナメントを振り返って。

佐々木 多くのトップ棋士と戦えたのは、自分にとって、いい経験になったと思います。ただ第2局が指したかったなと。指せなかったのは残念です。

(吟)
 

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第42期棋王戦挑戦者決定二番勝負第1局は、19時47分に112手で千田五段の勝ちとなりました。消費時間はともに3時間59分。千田五段が挑戦権を獲得し、六段昇段を果たしました。五番勝負第1局は2月5日に静岡県焼津市「焼津グランドホテル」で行われます。
(銀杏)