2017年2月17日 (金)

渡辺明棋王に千田翔太六段が挑戦する第42期棋王戦五番勝負。挑戦者・千田六段の先勝で第2局を迎えます。千田六段が連勝するのか、または渡辺棋王がタイに戻すのか。第2局は2月18日(土)、石川県金沢市「北國新聞会館」で行われます。
立会人は森内俊之九段、記録係は岡井良樹三段。現地大盤解説は広瀬章人八段、聞き手は井道千尋女流初段。ニコニコ生放送の解説は佐々木勇気五段、聞き手は藤田綾女流二段です。
インターネット中継は棋譜・コメント入力を文、ブログを琵琶が担当します。よろしくお願いいたします。

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(琵琶)

2017年2月 5日 (日)

感想戦は20時40分過ぎに終わりました。

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Dsc_4714(△8六角では△4三角のほうがまさった)

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本局の中継はこれで終了となります。ご観戦いただき、ありがとうございました。第2局は2月18日に金沢市「北國新聞会館」で行われます。そちらもお楽しみに。

(紋蛇)

主催者インタビューの後、対局者は大盤解説会で感想を述べました。「△8六角に代えて△4三角でした。あそこは勝ちになったかなと思ってしまって」と渡辺棋王。敗れてもざっくばらんな口調に、ファンからは笑いが起こりました。

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(紋蛇)

Dsc_4621(先勝した千田六段)

◆千田六段のインタビュー

--千田六段、お疲れさまでした。中盤からかなり難しい将棋だったと思うんですが、いかがですか。

千田 序中盤はうまく指せていたのかなと思ったんですけど。中盤で反撃されてから、まったくわからなくなってしまいました。

--優位に立ったと感じたのは、どのあたりでしょう。

千田 序中盤は指しやすいと思ったんですけど、逆転されてしまって。最後の最後のですかね。

--幸先のいいスタートですが、第2局の抱負をお願いします。

千田 熱戦が続けばいいかなと思います。

Dsc_4644(千田六段がインタビューに答える間、渡辺棋王はうつむき、左手の人差し指で右手の甲をさすっていた)

Dsc_4649(敗れた渡辺棋王)

◆渡辺棋王のインタビュー

--渡辺棋王もお疲れさまでした。感想をお願いいたします。

渡辺 中盤がかなり長かった将棋で、模様の取り方が難しかったですね。

--控室では「棋王有利」の声もありました

渡辺 終盤は勝ってると局面はあったと思ったんですが、方針が定まらなかったですね。△8六角(138手目)がちょっと……角よりいい手はいくらかあったと思うんですけど、角打ちは考えられる中でいちばん悪い手だったかもしれないですね。方針が攻防の手だったんですけど、受けるなら受けるで、はっきりした手をやらないとだめだったかもしれません。中途半端の手になってしまったので。

--第2局の抱負をお願いします。

渡辺 始まったばかりなので、またこれから巻き返せるようにやりたいと思います。

(紋蛇)

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渡辺明棋王に千田翔太六段が挑戦する第42期棋王戦五番勝負第1局は19時45分、157手で千田六段の勝ちとなりました。消費時間は▲千田3時間59分、△渡辺3時間59分。第2局は2月18日に金沢市「北國新聞会館」で指されます。
(銀杏)

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▲5二とに渡辺棋王は△7五歩。以下▲同歩△同銀と進んでいます。

20170205atidawatanabe130金を取らせても、△7四玉から上部に逃げようとしています。千田六段は▲8五金とタダのところに打ち、△同桂と取らせて逃げ道を塞ごうとしましたが、そこで渡辺棋王は△5二玉とと金を払いました。双方が秘術を尽くしています。

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金を使わせたのがどう出るか。局面の焦点は、千田六段が後手玉が寄せきるかに絞られていそうです。

(紋蛇)