2020年1月31日 (金)

渡辺明棋王に本田奎五段が挑戦する、第45期棋王戦五番勝負が開幕します。7連覇中の永世棋王の資格保持者に、棋戦参加1期目にしてタイトル初挑戦を決めた若武者が挑むタイトル戦です。
第1局は、2月1日(土)に石川県金沢市「北國新聞会館」で行われます。対局開始は9時、昼食休憩は12時~13時。おやつは10時と15時に出されます。持ち時間は各4時間。先後は振り駒で決定します。
本局の立会人は淡路仁茂九段、記録係は広森航汰三段(中座真七段門下)が務めます。現地大盤解説会の解説は杉本昌隆八段、聞き手は室田伊緒女流二段です。
本局の中継は棋譜・コメント入力を琵琶、ブログを紋蛇が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

2019年12月27日 (金)

五番勝負の日程は下記の通りです。

第1局 2月1日 石川県金沢市「北國新聞会館」
第2局 2月16日 栃木県宇都宮市「宇都宮グランドホテル」
第3局 3月1日 新潟県新潟市「新潟グランドホテル」
第4局 3月17日 東京都渋谷区「東郷神社」
第5局 3月30日 東京都渋谷区「将棋会館」

以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただき、ありがとうございました。

Dsc_4417_2 (若武者が永世棋王の有資格者、渡辺明棋王に挑む。フレッシュな五番勝負になりそうだ)

(紋蛇)

Dsc_4357_2(タイトル初挑戦を決めた本田新五段)

Dsc_4361(敗れた佐々木五段。序盤で守勢になり、力を発揮できなかった)

Dsc_4362

(本田新五段が棋王戦に参加したのは今期が初めてで、参加1期目にしてタイトル初挑戦を決めるのは初の快挙。また、屋敷伸之九段に次いで、デビューから史上2番目の早さでタイトル挑戦となった。多くの報道陣が本田新五段にカメラを向ける)

【本田新五段の談話】
――お疲れさまでした。まず、本田新五段から伺います。初参加の棋戦でいきなり挑戦というのは初めてのことですが、感想はいかがですか。

本田 記録として残るならうれしいですし、ここまでやれるとは思わなかったので、結果が残せてうれしいです。

――プロに入って1年4か月で挑戦というのは史上2番目の記録ですが、その速さについてはいかがですか。

本田 あまり意識はしていなかったですけど、結果として速く挑戦できたのはうれしいです。

――今日の対局を振り返ってください。ご自身としてはうまく指せましたか。

本田 中盤まではうまく指せたと思いますが、よくなってからミスがあった気がする局面があると思います。ただ、全体としてはうまく指せたんじゃないかなと思いますね。

――勝ちを意識したのは?

本田 △6五歩と突き出したところです。一手勝ちできそうな局面で、自玉が堅くて速度計算できそうなので、はっきり一手勝っている気がしました。

――予選からここまで振り返っていかがでしょうか。

本田 最初は予選を抜けるというのも厳しい実力だったと思いましたし、予選を抜けられて本戦に出られてラッキーぐらいだったんですけど、本戦でも勝ちが重なって挑戦というのが目に見えるようになってきて、ここまできて挑戦できるとは思わなかったです。

――次は渡辺明棋王と五番勝負です。

本田 勝負になればという気もしますので、よい将棋が指せれば。ボロボロになって終わるのでは、ちょっと情けないので、よい勝負ができれば。

――タイトル戦という大きな舞台が決まって、意気込みはいかがですか。

本田 注目される舞台ですし、情けない将棋を指さないようにという感じです。

【佐々木五段の談話】
――今日の将棋を振り返っていかがですか。

佐々木 序盤からポイントを奪われてしまって。先手としては不満で、バランスを保つのがとても難しい将棋になってしまったかなと。

――第1局から望みをつないでの第2局でした。

佐々木 初めての舞台で、あとひとつで挑戦というところだったので、結果が伴わなかったのはとても残念です。今日の内容だと、挑戦するに値しない内容だったかなと思います。

Dsc_4371

(紋蛇)

20191227a106手で、本田四段が佐々木五段をくだしました。終局時刻は17時39分。消費時間は▲佐々木3時間42分、△本田2時間32分。勝った本田四段は、渡辺明棋王への挑戦権を獲得、同時に五段に昇段しました。本田新五段が棋王戦に参加したのは、今期が初めて。参加1期目にしてタイトル挑戦を決めるのは、史上初の快挙です。
第45期棋王戦五番勝負は、2月1日(土)に石川県金沢市「北國新聞会館」で開幕します。

(睡蓮)