いいプレッシャー
図は83手目▲3三歩の局面。先手は駒得しながら調子よく攻めていますが、後手に手番が回ると△8六歩と銀冠の弱点を突かれてしまうため、しっかりポイントを挙げていく必要があります。「永瀬さんがいいプレッシャーのかけ方をしています」と木村九段。続けて「▲3三歩△同桂に▲2四角で決まるかどうか」。
▲2四角に△4七竜なら▲1三角成で▲1四馬から▲3三桂成(後手の応手次第では▲3三桂不成)の王手で竜を素抜く筋があります。
永瀬王座は△3五銀と投資して受けました。これなら▲1三角成から▲1四馬とされても竜を素抜かれることはありませんし、攻撃力はダウンしても△8六歩は依然として厳しい狙いです。渡辺棋王の考慮中に17時を過ぎました。▲1三角成△8六歩の進行では、攻守が入れ替わりそうなので、先手は工夫がいります。
(銀杏)
日光の社寺(3)
(三仏堂の前庭にある樹齢500年の金剛桜。4月20日ごろに開花するとのこと)
【日光山 輪王寺 公式ホームページ】
https://www.rinnoji.or.jp/
(銀杏)
日光の社寺(2)
(11月から3月は日光東照宮の受付は15時30分まで。記者が訪れたときは受付が締め切られていた)
(日光二荒山神社は大己貴命(おおなむちのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)を祀る)
【日光二荒山神社】
http://www.futarasan.jp/
(銀杏)
日光の社寺(1)
日光市は栃木県北西部にある市です。本日からちょうど16年前、2006年3月20日に2市2町1村が合併して現在の日光市が発足しました。面積は約1450平方キロメートルで、岐阜県高山市、静岡県浜松市に次いで全国3位。その広さは栃木県全体の約22.6%にあたります。
古くから「日光を見ずして結構と言うな」ということわざもあるほどで、本局の対局場である日光東照宮、日光二荒山神社、輪王寺は「日光の社寺」として世界遺産に登録されています。そのほかにも、鬼怒川温泉をはじめとする温泉地、いろは坂、華厳の滝、男体山、足尾銅山、日光杉並木、龍王峡など観光地や名所が数多くあります。
「日光の社寺」を少し回ってみました。
(銀杏)
(参道の途中にあった標識。日光東照宮は東京スカイツリーと同じ高さにある)
(東照大権現は徳川家康の勅諡号のこと。日光東照宮は東照大権現を主祭神として祀っている。徳川家康は1612年に将棋の家元である初代大橋宗桂に扶持を与えている。その功績から、2012年に日本将棋連盟は家康への十段推戴状を徳川宗家第18代長男の徳川家広氏に贈呈した)
(五重塔)
【日光東照宮ホームページ】
https://www.toshogu.jp/
渡辺棋王の落ち着いた手
大盤解説会の様子
午後のおやつ
棋譜中継について
棋譜中継で、機材トラブルで消費時間に先手3分、後手4分のズレが生じました。このあとの消費時間は、あくまでも目安になります。お詫び申し上げます。
△3三歩までの消費時間は▲渡辺1時間30分、△永瀬1時間50分が正しい時間になります。
※終局時に正しい消費時間に修正しています。
(銀杏)