2026年3月29日 (日)

終局直後インタビュー

Img_5265_2 □勝った藤井聡太棋王の談話
―― 序盤の進行について
藤井 端歩の交換が入って、端からの仕掛けがあってこちらに危ない変化だと思っていた。(33手目)▲8七金では、▲8七銀もあるとは思うが、その先の見通しが立たず、▲8七金のほうがいったん収まるという形になりやすいと考えていた。
―― 一局を振り返って
藤井 (39手目)▲3五歩と動いていって、一気に終盤戦になる変化が多かった。その変化が難しく、進んでみないとわからなかった。最後は上部を厚くされることなく攻めきれた。
―― シリーズ全体を振り返って
藤井 主導権を取る展開にできない将棋が多かった。そのあたりで増田八段の強さを感じた。追い込まれてからは、開き直って指すことができた。
―― 棋王戦4連覇について
藤井 大変なシリーズで、防衛は難しいかなと感じるときもあった。防衛できたのは素直にうれしく感じる。
―― 永世称号獲得まであと1期と迫った
藤井 この経験を生かして、よりよい将棋を指せるように取り組んでいきたい。
―― 今年度を振り返って
藤井 連敗も何度かあって、内容的に思わしくない将棋もあった。全体的に内容を引き上げていかなくてはいけない。

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■敗れた増田康宏八段の談話
―― 序盤について
増田 本譜は端歩が生きる展開だったが、激しい流れになった。▲8七金~▲9六香とされると先手陣が手厚くなり、藤井棋王相手にこの作戦はよくなかったかもしれない。
―― 一局全体を振り返って
増田 先手陣が乱れる形ではあるので、そこで勝ちやすい展開に持ち込みたかったが、手厚く指されてしまい、チャンスの局面があったかはわからない。
―― タイトル獲得まであと1勝と迫った。
増田 2勝1敗で有利な状況だと思ったが、第4局の作戦がよくなかった点が悔やまれる。流れを失ってしまった。
―― シリーズ全体を振り返って
増田 全体的に見ると、力が劣っている部分が多い。もっと改善しないとタイトルには手が届かない。
―― 新年度に向けて
増田 棋王戦はとてもいい経験になった。自分なりに改善して戦いたい。

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(武蔵)