2026年3月

2026年3月15日 (日)

20260315a7v03371

20260315a7v01060(勝った藤井棋王の談話)

――午前の駒組みについては。
藤井 ▲5七角(57手目)と打たれたときに、どう対応するか。本譜は駒が離れていく感じになってしまったので。

――△6六歩(70手目)は長考だった。
藤井 受けるなら△2四銀や△2四歩かなと思ったんですけど、▲5五歩でまとめる手段が難しい気がしたので。勝負手のような感じで△6六歩を選びました。

――△7五桂(90手目)の辺りは。
藤井 △7五桂▲2四歩に対して△6七歩と打つかどうかかなと思ったんですけど……。本譜は▲6四角打が厳しい筋なので、かなり際どいというか、進んでみないと勝ち負けが分からないと思いました。

――形勢がよくなったと思ったのは。
藤井 最後は玉が詰むかどうかという勝負だったので、形勢がよくなったというのは、最後まで分からなかったです。

――一局を振り返って。
藤井 全体を通して、判断が難しい将棋だったかなと思います。

――第5局に向けて。
藤井 最終局になるので、精いっぱい頑張りたいと思います。

20260315a7v01087(敗れた増田八段の談話)

――▲5七角(57手目)までは予定だったのか。
増田 ▲2六飛(17手目)から変化がたくさんあるので、どの将棋になるかは正直、分からなかったです。この展開なら、こういう感じかなと。

――△6六歩(70手目)に対して長考していた。本譜の▲同歩に代えて▲同角と比較していたのか。
増田 ▲同角は△7五銀に▲1五香と走る順が有力かなと思っていたんですけど、△6六銀▲同歩に△6五歩のコビン攻めが思った以上に厳しいなと。それで▲同歩としましたが、そうなってしまうなら、もうちょっと前に違う順を選ぶべきだったかなと感じました。

――▲1二歩成(81手目)に代えて▲1五香は。
増田 角を5三か4二に引かれて、以下▲1二歩成に△8六歩では端攻めが遅いように見えて、やめてしまいました。そっちがよかったとしても指せたか分からないので、ちょっと力不足だったかなと。

――一局を振り返って。
増田 中盤以降でうまくいかない部分があったので。その辺りに時間を使いすぎてしまったのは反省点かなと。

――第5局に向けて。
増田 先後どちらになるか分からないですけど、戦える作戦を準備して、最終局に臨みたいと思います。

20260315a7v03380

(玉響)

Kiou202603150101126
図の局面で増田八段が投了しました。終局時刻は19時15分。消費時間は▲増田3時間57分、△藤井聡3時間56分。藤井棋王がカド番をしのぎ、シリーズ成績は2勝2敗のタイになりました。第5局は鳥取県鳥取市「有隣荘」で行われます。

(紋蛇)

20260315_106△8五角の攻防手がピッタリで、後手が優位を拡大しています。実戦は図から▲6七桂と打って△7七歩成の開き王手に備えてきましたが、△8九竜と戦力を補充しつつ、先手玉に迫ることができます。

(玉響)

20260315_94図は△8七桂成と金を取った局面。ここで▲2一飛成には△2二金打で先手を取れます。先に金を手にした利は大きく、藤井棋王がリードを奪ったと見られています。

(玉響)

20260315a7v03244_2 (鬼怒川温泉駅前)20260315a7v03246(改札を出ると、鬼怒川温泉のイメージキャラクター「鬼怒太」)が迎えてくれる。右奥に見える建物が対局場のホテル)

20260315a7v03248_2(駅前広場にある足湯・手湯の「鬼怒太の湯」)

(玉響)

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図は持ち駒の歩を8五に打った局面。「大駒は近づけて受けよ」の格言通りの一着です。以下△8五同飛に▲7六金は△6八角成から飛車の侵入を許すので、△8五同飛には▲8八歩が予想されます。後手の飛車を近づけておけば、後の▲6七銀~▲7六銀が飛車に当たるといった利点が生じます。

20260315a7v00906(藤井棋王)

(玉響)

15時になり、両対局者に午後のおやつが出されました。注文は藤井棋王が「酒饅頭、りんごジュース」、増田八段が「ニルバーナチーズケーキ、レモンスカッシュ」です。

20260315a7v03346_2(藤井棋王のメニュー)

20260315a7v01041_4 (増田八段のメニュー)

(玉響)