2026年2月

2026年2月22日 (日)

対局の翌日に行われた、コナミグループ杯 第30回北陸ジュニア棋王戦の模様を両対局者や関係棋士が見学しました。

Dsc_0625(両対局者と関係者が壇上に並ぶ)

Dsc_0645(藤井聡太棋王)

「もうすぐ対局が始まるということで、楽しみな気持ちと緊張感と両方感じていると思う。そうした気持ちは大会に参加しないとなかなか味わえない。雰囲気も含めて楽しんでいただければ。今日の大会は北陸3県から多くの方に参加していただいている。大会を通して交流を深めていただければと思う」

Dsc_0651(増田康宏八段)

「僕も小学生、中学生の頃は大会によく参加していて、負けたときは悔しくて泣きじゃくりながら帰ることもあった。そうした経験を得てこうしてタイトル戦に登場できる棋士になった。今日は負けた子と勝った子が出ると思うが、それを糧にして成長していってもらえればとてもうれしい」

Dsc_0654(佐藤康光九段)

「将棋は一局指すといいところと悪いところ、反省点を感じることができる。たくさん見つかるほど強くなっている証拠。また、将棋は『礼に始まり礼に終わる』日本の文化。始まるときは『お願いします』、終わるときは『ありがとうございました』とあいさつをしていただけると次につながる」

Dsc_0669_2(大会を見学する両対局者)


以上で第51期棋王戦コナミグループ杯第2局の中継を終了します。ご観戦いただき、ありがとうございました。第3局は3月1日(日)、新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われます。

(胡桃)

2026年2月21日 (土)

Dsc_0570(終局直後の対局室)

Dsc_0566(藤井聡太棋王)

【藤井棋王の談話】
――序盤の駒組みはどのように考えられた。
藤井:▲3五歩(39手目)と突かれる手が見えてなくて、どう応じても先手が軽い形になってしまう。序盤は失敗したと感じていました。

――午後に入った段階は。
藤井:1歩損のぶん苦しいかなと感じていました。どう頑張るかなという将棋だと思っていました。

――△6三玉(76手目)のあたりは。
藤井:自玉が不安定な形が続いていて、ちょっと苦しいと思っていました。5五銀の厚みを消されると苦しいと思っていたので、そういう手段を与えないかどうかなと思っていました。

――リードを奪ったと感じたのは。
藤井:ずっと受けに回る展開で見通しはあまり立っていなかったですが、△6六歩と打って、よいタイミングで攻め合いに持ち込めたかなと思います。

――一局を振り返って。
藤井:序盤ではっきり失敗してしまったのは課題が残ったかなと感じています。ただ苦しい中で決め手を与えないように頑張ることはできたのかなと思います。

――第3局の抱負。
藤井:五番勝負のここまでの2局の反省を踏まえて、よりよい将棋を指せるように準備したいと思います。

Dsc_0569(増田康宏八段)

【増田八段の談話】
――序盤は予定だったか。
増田:こういう展開になれば4筋の位を取らないと千日手模様になってしまうので、本譜の▲3五歩(39手目)~▲2五飛(41手目)はかなり狙い筋ではあって、まずまずうまくいったかなと思います。

――角を切る展開になって激しくなった。
増田:自然に指したつもりだったんですけど……。▲7七角(57手目)から攻めていった順はいいか分からなかった。本譜は仕方なく攻める順になってしまった。ほかの手もあると思ったが、何が最善か分からなくて。自分の中で▲7七角が一番自然だったので、それで押すしかないかなと思った。

――一局を振り返って。
増田:序盤でペースをつかんだと思ったんですけど、中盤の攻め合いは、本譜はやっちゃいけない気がしたので。もっと落ち着いた手順を指さなきゃいけなかった感じがしています。

――第3局の抱負。
増田:後手番ですけど、作戦を用意して臨みたいと思います。

(胡桃)

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第51期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第2局は藤井棋王が増田八段に勝ちました。終局時刻は18時52分。消費時間は▲増田八段3時間55分、△藤井棋王3時間53分。シリーズ成績は両者1勝1敗に。第3局は3月1日(日)、新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われます。

(文)

2026022187増田八段が攻めて、藤井棋王が受ける展開となりました。上図で△5五玉が意表のかわし。藤井棋王は顔面受けで先手の攻めをきらしにかかります。本譜は▲5六銀上△同桂右▲同銀△同桂▲6七桂△6四玉▲5六飛(下図)と、増田八段は駒損覚悟の攻めを決行しました。力のこもった攻防戦が続きます。

2026022195

(胡桃)

Dsc_0495(坂道を上っていく)

Dsc_0490_2(木漏れ日がさす)

20260221_dsc_0480(戌亥櫓跡に到着。正面に見えるのは金沢城二の丸・五十間長屋)

Dsc_0476_2 (左側は二の丸・御殿の復元整備中だった。完成までは十数年かかるという)

Dsc_0483(兼六園方面を望む)

(胡桃)

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増田八段の▲7七角(57手目)から藤井棋王が強く応じて角銀交換となり、上図まで進みました。立会人の佐藤康光九段は▲4五桂△4六歩▲3六銀△6五角▲5三歩成△同金▲同桂成△同玉▲2七飛を示してますが、△3三桂くらいでも先手を持ってあまり自信がないと話しています。
本譜は増田八段が24分の考慮で▲6九玉と着手しました。相手の攻め駒から離れつつ▲5九飛の転換を狙っていますが、佐藤康九段は「(増田八段の)本意ではないと思います」といいます。増田八段がよしと見られていましたが、藤井棋王が盛り返してきました。

Dsc_0562(立会人の佐藤康光九段。検討に熱が入る)

(胡桃)

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中盤の勝負どころを迎えています。図は増田八段が▲7七角と打った局面です。▲1一角成の1点狙いですが、控室では後手が受けにくいと話されています。例えば(1)△3三桂は▲3四歩△同金▲3五歩が厳しく、後手は支えきれません。また(2)△3三歩は▲6八角と引いて、次の▲2四角△同金▲同飛で2筋を突破されてしまいます。後手は受け方に工夫が求められます。藤井棋王の残り時間は1時間を切りました。

(胡桃)