2025年2月
2025年2月 2日 (日)
桂得と歩得
高知県でのタイトル戦
高知市文化プラザかるぽーと
対局再開
昼食休憩の間の対局室
昼食休憩
指導対局
観戦記
戦型は角換わり
第1局の戦型は角換わりになりました。後手の6筋の位取りを急ぐ進行について「△4二玉と▲5六銀が入った形で△6五歩と伸ばす将棋は多いが、本譜は△5二玉の含みを残していて欲張った指し回し」と佐藤天九段は解説します。実戦は上図▲3五歩で藤井棋王が仕掛けて、戦いが始まりました。しばらく進んで下図。
△3一角は▲4四角のとき、金取りと▲5三桂成を同時に先受けして手堅い反面、▲7三角成△同金に▲4三桂の王手角取りが生じます。ただ、実戦は激しい変化を好まず、▲4四角△4三歩と進みました。歩を回収して、後手との角の働きの差を主張する狙いのようです。
(継ぎ盤を眺める森九段。駒を動かすのは関三段。大盤解説会のPC操作を担当する)
(武蔵)



昼食休憩明けの△7五歩から、▲6六歩△8四飛▲6五歩△4四歩▲6六銀△4五歩▲同歩(下図)と進みました。
後手は桂得、先手は持ち歩の多さが主張となります。▲4五同歩のあとは、△7六歩▲7五銀△8一飛に▲6四歩や▲7四歩が狙い筋です。▲7五銀のほかに▲4四歩と伸ばして、△3二金なら▲2二歩という厳しい追撃もあります。局面は中盤の難所。互いの主張がぶつかりました。











上図の局面で増田八段は20分を消費して12時となり、昼食休憩に入りました。消費時間は▲藤井2時間3分、△増田28分。昼食のメニューは藤井がビーフカレーと山北みかんジュース、増田が土佐あかうしローストビーフ重、リープル。リープルは高知県民のソウルドリンクといわれる乳酸菌飲料。対局は13時から再開されます。






