【藤井棋王の談話】
――序盤の駒組みはどのように考えられた。
藤井:▲3五歩(39手目)と突かれる手が見えてなくて、どう応じても先手が軽い形になってしまう。序盤は失敗したと感じていました。
――午後に入った段階は。
藤井:1歩損のぶん苦しいかなと感じていました。どう頑張るかなという将棋だと思っていました。
――△6三玉(76手目)のあたりは。
藤井:自玉が不安定な形が続いていて、ちょっと苦しいと思っていました。5五銀の厚みを消されると苦しいと思っていたので、そういう手段を与えないかどうかなと思っていました。
――リードを奪ったと感じたのは。
藤井:ずっと受けに回る展開で見通しはあまり立っていなかったですが、△6六歩と打って、よいタイミングで攻め合いに持ち込めたかなと思います。
――一局を振り返って。
藤井:序盤ではっきり失敗してしまったのは課題が残ったかなと感じています。ただ苦しい中で決め手を与えないように頑張ることはできたのかなと思います。
――第3局の抱負。
藤井:五番勝負のここまでの2局の反省を踏まえて、よりよい将棋を指せるように準備したいと思います。
【増田八段の談話】
――序盤は予定だったか。
増田:こういう展開になれば4筋の位を取らないと千日手模様になってしまうので、本譜の▲3五歩(39手目)~▲2五飛(41手目)はかなり狙い筋ではあって、まずまずうまくいったかなと思います。
――角を切る展開になって激しくなった。
増田:自然に指したつもりだったんですけど……。▲7七角(57手目)から攻めていった順はいいか分からなかった。本譜は仕方なく攻める順になってしまった。ほかの手もあると思ったが、何が最善か分からなくて。自分の中で▲7七角が一番自然だったので、それで押すしかないかなと思った。
――一局を振り返って。
増田:序盤でペースをつかんだと思ったんですけど、中盤の攻め合いは、本譜はやっちゃいけない気がしたので。もっと落ち着いた手順を指さなきゃいけなかった感じがしています。
――第3局の抱負。
増田:後手番ですけど、作戦を用意して臨みたいと思います。
(胡桃)


