2024年3月

2024年3月 3日 (日)

対局が行われている新潟グランドホテルは、新潟駅から徒歩20分、信濃川の目の前にあります。

Img_8110前日14時頃の新潟駅は雪が舞っていた。

Img_8118日本三大河川の一つ信濃川。上流の千曲川(長野県)と合わせて日本一の長さだ。

Img_8116 新潟グランホテルは信濃川の目の前に立地。

Img_8111 近くには新潟日報社のビルがある。

Img_8128 信濃川に架かる萬代橋(ばんだいばし)。ちょうど船が潜り抜けていた。

(八雲)

10時前に藤井棋王が▲4五桂と跳ねて局面が動き出しました。以下△4四銀に2筋の歩交換をして▲2九飛と引いて現局面です。

2024030343現局面で△3八角と打てば後手は馬を作れます。しかし、▲2六飛△4九角成▲4七銀(次に▲2九飛で馬を取る狙い)△3九馬(▲2九飛の防ぎ=下図)で、「馬は作れても働きが悪いので嬉しくないですね」と控室の千田八段。

2024030348先手は場合によっては▲4八角と合わせて馬を消す手段もあります。これらを踏まえて、控室ではやや先手持ちと見られています。

Img_8586 10時40分頃の控室。

(八雲)

10時を回り、対局者のおやつが運ばれました。注文は藤井棋王が「苺とピスタチオのガトー」と「アイスカフェオレ」。伊藤七段が「苺のレアチーズケーキ」と「アイスティー」。

20240303img_8579 藤井棋王の注文。

20240303img_8576 伊藤七段の注文。

(八雲)

Img_8529 定刻の9時に一礼が交わされ、対局が始まった。

Img_8532 藤井棋王の初手は▲2六歩。

Img_8542 伊藤七段は△8四歩と応じた。

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Img_8552 3手目を着手。

Img_8555 伊藤七段が4手目を指したところで関係者と報道陣が退出した。

2024030310戦型は角換わりに進んでいる。

(八雲)

おはようございます。
本日のスケジュールです。

9:00 対局開始
10:00 午前のおやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開・現地大盤解説会開始
15:00 午後のおやつ
以降、終局まで。

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今朝の新潟市は早朝まで小雪が舞っていた。このあとは小雨模様の予報が出ている。
最高気温は7度、最低気温は-1度。

(八雲)

2024年3月 2日 (土)

本局は新潟グランドホテルで大盤解説会が開催されます(応募は締め切りました)。
解説:千田翔太八段 聞き手:貞升南女流二段

解説会の模様は新潟日報社の特設サイトでライブ中継が行われます。
視聴は無料で「新潟日報パスポート」の会員登録(無料)が必要です。

【第3局大盤解説会ライブ中継】
https://www.niigata-nippo.co.jp/list/kiosen-live/2024-49

(八雲)

【明日の見どころ】

Img_8403 (左から)藤井猛九段、千田八段、森下常務理事、貞升女流二段。

藤井猛九段「私は振り飛車党ですので戦術的解説は千田先生にお任せいただいて。戦型予想とかね」
千田翔太八段「戦型は角換わりになるのではないでしょうか。藤井棋王が伊藤七段の後手番対策をどう切り抜けるか。お互いに研鑽されている方々なので、研鑽し合った結果、新しい将棋が見られるのではないかと思います」
森下卓九段 「伊藤七段も藤井棋王に研究量では引けを取らないです。精神論ではないですが、闘志が旺盛なほうが勝ちやすいのではないかと」

Img_8406 藤井九段のトークが冴えわたる。

Img_8414 せっかくだから座ってゆっくり話しましょう、ということで長丁場に。

【中締め】

Img_8420 小田敏三・新潟日報社代表取締役会長。
「お互いの決意表明を聞いていましたが、心の中では相当バチバチやられていたのではないかという緊張感が伝わってきました。先ほどの見どころでも出ましたが、新しい将棋が見られるかもしれない。新しい時代の、未来の将棋界を背負うおふたりがどんな将棋を見せてくれるのか、皆さんもいまからワクワクされていると思います。明日の大盤解説会も含めまして、この二日間堪能していただけたらと思います」


以上で前夜祭の更新を終わります。
対局は明日9時開始です。どうぞお楽しみに。

(書き起こし=生姜)
(八雲)