2024年2月 4日 (日)

持将棋の可能性

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藤井棋王の先手番で始まった第1局は森内九段の予想が当たって角換わりになりました。両者とも研究済みの展開なのか、恐ろしい早さで進んでいます。角換わりは後手番の指し方が課題とされますが、伊藤七段は△6三角(52手目)と自陣角で遠く9筋をにらむ作戦に定めました。森内九段は「先手は端から攻められるので、しっかり調べていないと大変」と話します。

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10時40分、藤井棋王が手を止めています。まだ午前中ですが、82手も進んで目の回るような急展開。それだけでなく互いに上部開拓して入玉がちらつく形で、持将棋の可能性が出てきました。予想外の展開に、控室では関係者が持将棋になった場合の対応を話し合うなど、緊張感が漂っています。

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