2019年3月

2019年3月10日 (日)

Dsc_9918 (佐藤康光日本将棋連盟会長も感想戦を見守る)

Dsc_9926 (難解な変化に苦笑いを浮かべる広瀬竜王)

Dsc_9911 (細かいミスが多かったと振り返る渡辺明棋王)

Dsc_9909 (感想戦は19時20分に終了した)

第3局の中継ブログの更新は以上になります。3月17日(日)に栃木県宇都宮市「宇都宮グランドホテル」で行われます第4局をどうぞお楽しみに。ご観戦ありがとうございました。

(琵琶)

Dsc_9837 (終局後の主催紙インタビューの様子)

Dsc_9827 (シリーズ初勝利を挙げた広瀬竜王)

【広瀬竜王のコメント】
――難しい相居飛車になったと思いますが、作戦的にはいかがでしたか。
「飛車先交換の得が生きればと思っていました。本譜は攻めを呼び込む形になって、途中から相手の玉が堅いので丁寧な指し方が要求されました」
――優勢を意識されたのはどのあたりですか。
「▲3三桂成(83手目)と角を取って指せると思いましたが、▲7四飛(89手目)が変な手で。飛車を無理矢理取りに来られる順を軽視していて。実戦的には大変な将棋になってしまった気がしました」
――最後はいかがですか。
「王手竜取りで勝ちかなと思っていましたので」
――本局で1勝返して、第4局に向けての意気込みを聞かせてください。
「まずはひとつ勝ってホッとしているところです。第4局はすぐに行われますのでコンディションを整えて頑張りたいと思います」

Dsc_9831 (7連覇が持ち越しとなった渡辺明棋王)

【渡辺明棋王のコメント】
――途中で飛車と銀の交換になりましたが、形勢はいかがでしょうか。
「攻めるしかない展開になってしまったので、ちょっと作戦負けかなと。まずいかなと思いました」
――中盤で△5五歩(98手目)▲4七銀と進みましたが、いかがでしたか。
「ちょっと駒が足りない気がしていましたけど。飛車1枚ではなかなか攻めがないので、ちょっと足りない形勢かなと」
――控室では△5五歩と突かずに△4八飛と打ったほうがよかったのではないかという声もありましたが。
「その手も考えましたが、受けられて足りないかなと。確かにそのほうがアヤがあったかもしれませんね」
――序盤の作戦負けがずっと響いたという感じでしょうか。
「結果的には。別れがあまり自信がなかったので。本譜のような攻め合いで1手足りていないと思っていました」
――1週間後の第4局に向けていかがでしょうか。
「今日は細かいミスも多かったので、次は気をつけて指せればと思います」

(琵琶)

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図の局面で渡辺明棋王が投了しました。終局時刻は18時27分。消費時間は、▲広瀬3時間37分、△渡辺明3時間50分。
広瀬竜王が初勝利を挙げ、シリーズ成績を1勝2敗としました。第4局は3月17日(日)に栃木県宇都宮市「宇都宮グランドホテル」で行われます。

(紋蛇)

20190310i

18時過ぎ、▲3五歩が厳しく控室では先手が優勢になったといわれ始めました。渡辺明棋王があきらめてしまえば早い終局も予想されています。

Dsc_9803 (日が沈んでライトアップされた万代橋)

Dsc_9806 (メディアシップの新潟日報ロゴに光が入る)

(琵琶)

Dsc_9801 「後手は8五金が残っているので先手が苦しそうに見えましたが、4七の銀がしっかりしていて飛車打ちを消しています。激戦だと思います」と近藤正和六段は解説しました。

(琵琶)

16時45分、局面は1図から△7二歩▲7五飛△8五金▲7四飛△6二桂(2図)と進みました。▲7四飛で角が助からないように見えましたが、渡辺明棋王は打たせた飛車を生け捕りに行きました。

20190310g

20190310h控室で検討している佐藤康光九段は先手持ちと見ています。2図以下、▲7三飛成△同歩▲8八歩とすれば、先手に遊び駒が少ないというのが理由です。後手は4二銀と5三銀のバランスがあまりよくないのも気になるそうです。

Dsc_9748 (大盤解説会に登場した日本将棋連盟会長の佐藤康光九段)

(琵琶)

空き時間を利用してホテル周辺を散策しました。例年と違って日差しが心地よく、日中はコートがいらない暖かさです。

Dsc_9571 (万代橋から臨む新潟グランドホテル。左の桜色の建物が信濃川に彩りを与える)

Dsc_9568 (柳都大橋。歴史的な万代橋に比べて近代的な作りになっている)

Dsc_9588 (新潟日報社。通称メディアシップ。飲食店も入っていて気軽に訪れることができる)

Dsc_9590 (ビルの最上部に輝く新潟日報のロゴ。夜になるとライトアップされる)

Dsc_9579 (新潟日報のロゴは新潟市名誉市民で書家の會津八一氏の書)

(琵琶)

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15時45分、局面は激しい展開に進んでいます。1図の△6六歩に対して広瀬竜王は▲6六同金と歩を取りました。控室では危険ではといった声も聞かれていましたが、▲6六同金は後手の攻めが成立しないといった意思表示とも取られています。▲6六同金以下、△8七銀▲同金△同歩成△8六歩▲7八玉△8五金▲4五桂△7五金▲3三桂成△同金寄▲7五金△6六角(2図)と進みました。互いの主張がぶつかり合って、局面はさらに激しさを増しています。肝心の形勢は難しいと見られています。

20190310f(琵琶)

15時、対局室におやつが運ばれました。渡辺明棋王がガトーフレーズ、アイスコーヒー。広瀬竜王がジョエル・ロブションのロールケーキ、ホットコーヒーを注文しました。ガトーフレーズは新潟グランドホテル特製のスイーツで、4月30日まで期間限定で販売しています。

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Dsc_9763渡辺明棋王が注文したガトーフレーズ、アイスコーヒー)


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広瀬竜王が注文したジョエル・ロブションのロールケーキ、ホットコーヒー。午前中に渡辺明棋王が注文したスイーツだ

Dsc_9788 木村一基九段と近藤正和六段が試食しました。新潟日報のツイッター

https://twitter.com/nippo_event?lang=ja

にも記事が掲載されています。

(琵琶)