2019年3月10日 (日)

終局直後の様子

Dsc_9837 (終局後の主催紙インタビューの様子)

Dsc_9827 (シリーズ初勝利を挙げた広瀬竜王)

【広瀬竜王のコメント】
――難しい相居飛車になったと思いますが、作戦的にはいかがでしたか。
「飛車先交換の得が生きればと思っていました。本譜は攻めを呼び込む形になって、途中から相手の玉が堅いので丁寧な指し方が要求されました」
――優勢を意識されたのはどのあたりですか。
「▲3三桂成(83手目)と角を取って指せると思いましたが、▲7四飛(89手目)が変な手で。飛車を無理矢理取りに来られる順を軽視していて。実戦的には大変な将棋になってしまった気がしました」
――最後はいかがですか。
「王手竜取りで勝ちかなと思っていましたので」
――本局で1勝返して、第4局に向けての意気込みを聞かせてください。
「まずはひとつ勝ってホッとしているところです。第4局はすぐに行われますのでコンディションを整えて頑張りたいと思います」

Dsc_9831 (7連覇が持ち越しとなった渡辺明棋王)

【渡辺明棋王のコメント】
――途中で飛車と銀の交換になりましたが、形勢はいかがでしょうか。
「攻めるしかない展開になってしまったので、ちょっと作戦負けかなと。まずいかなと思いました」
――中盤で△5五歩(98手目)▲4七銀と進みましたが、いかがでしたか。
「ちょっと駒が足りない気がしていましたけど。飛車1枚ではなかなか攻めがないので、ちょっと足りない形勢かなと」
――控室では△5五歩と突かずに△4八飛と打ったほうがよかったのではないかという声もありましたが。
「その手も考えましたが、受けられて足りないかなと。確かにそのほうがアヤがあったかもしれませんね」
――序盤の作戦負けがずっと響いたという感じでしょうか。
「結果的には。別れがあまり自信がなかったので。本譜のような攻め合いで1手足りていないと思っていました」
――1週間後の第4局に向けていかがでしょうか。
「今日は細かいミスも多かったので、次は気をつけて指せればと思います」

(琵琶)