本局はニコニコ生放送で生中継が行われます。
解説は屋敷伸之九段、聞き手は本田小百合女流三段が務めます。
【ニコニコ生放送・第42期棋王戦 五番勝負 第5局】
http://live.nicovideo.jp/watch/lv292082803
(八雲)
本局はニコニコ生放送で生中継が行われます。
解説は屋敷伸之九段、聞き手は本田小百合女流三段が務めます。
【ニコニコ生放送・第42期棋王戦 五番勝負 第5局】
http://live.nicovideo.jp/watch/lv292082803
(八雲)
【東京・将棋会館大盤解説会】
日時:3月27日(月)16時30分開場、17時開始
場所:東京・将棋会館2階研修室(東京都渋谷区千駄ヶ谷2-39-9)
入場料:一般2,000円(各種割引有)
解説:阿久津主税八段 聞き手:貞升南女流初段
詳しくは下記のページをご覧ください。
https://www.shogi.or.jp/dojo/event/#anc02
【関西将棋会館大盤解説会】
日時:3月27日(月)16時開場、16時30分開始
場所:関西将棋会館2階道場奥(大阪府大阪市福島区福島6-3-11)
入場料:一般1,500円(各種割引有)
解説:福崎文吾九段 聞き手:長谷川優貴女流二段
割引料金の詳細は下記のページをご覧ください。
https://www.shogi.or.jp/school/kansai/kaisetsukai.html#anc01
(八雲)
渡辺明棋王に千田翔太六段が挑戦する第42期棋王戦五番勝負は、両雄譲らず2勝2敗のタイスコアで最終の第5局を迎えました。渡辺棋王が勝てば、史上二人目の永世棋王の資格を獲得、千田六段が勝てば初タイトルとなります。対局は東京・将棋会館にて3月27日(月)9時開始。持ち時間は各4時間、先後は振り駒で決定いたします。
本局の立会人は加藤一二三九段、記録係は坂井信哉三段(宮田利男八段門下)が務めます。
【関連リンク】
・共同通信社(主催)
https://www.kyodo.co.jp/
中継は棋譜・コメントを吟、ブログを八雲が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
(本局の棋譜)
以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただき、誠にありがとうございました。第5局は3月27日(月)に「東京・将棋会館」で行われます。どうぞお楽しみに。
(睡蓮)
ミニインタビューに応じた両対局者は、間を置かずにファンの待つ大盤解説会場へ移動し、局後の感想を語りました。
木村 渡辺棋王、序盤からお話をうかがいたいと思います。どんな感じでしたでしょうか。
渡辺 うーん、まあ、よくある将棋なので。そうですね、昼食休憩が明けて戦いが始まってどうなるかという将棋でした。
木村 千田さんは後手番ながら意欲的な作戦だなというふうに感じましたけれども。
千田 バランス型でじっくりした長い展開にする予定でした。
木村 千田さんのほうから△4五歩(44手目)と仕掛けたといいますか、動いた感があるんですけれども、あの辺りは成算があったのですか。
千田 小競り合いというところでしょうか。そんなにドンパチするつもりはなかったです。
木村 渡辺棋王は「仕掛けられるな」とか感じていましたか。
渡辺 そうですね。(△4五歩と)こないで桂馬が跳べれば(▲3七桂)十分な形なので、「くるんだろうな」とは思ったんですけど。でも、こられると一本道になっちゃうので、それでどうだったのかなというところですよね。
木村 4六で銀が交換になった辺り(63手目▲4六同飛)は渡辺棋王が少しいいんじゃないかという話をしていたんですけれども。渡辺棋王はどうお感じでしたか。
渡辺 手順の流れはいいかなと思ったんですけど、ただ▲3五歩(73手目)に△同歩のときだけはちょっと分かってなかったんですけどね。それで取って(▲4四歩)、銀を入れられた(△3四銀打)ときが。
木村 まだ大変と。
渡辺 いや、どちらかというと攻めきれないんじゃないかと思っていたんですけど。
木村 そうですか。千田さんは先ほどのコメントでは▲2六角(67手目)がなんとかという声がちょっと聞こえたんですけれども。
千田 そうですね。その辺りで形勢判断にミスがあって。ちょっと苦しいと思っていたので、△2六馬(74手目)という悪い変化を選んでしまいました。
木村 渡辺棋王は「勝ちになったな」と思ったのはどの辺りでしょう。
渡辺 ▲3八歩(80手目)と受けたところは「形勢はよくなったな」と思ったんですけど、はっきりしたのは飛車回ったり(83手目▲4六飛)とかして攻め始めたときですよね。▲5四角(85手目)とか。
木村 最後にお二人とも、残り1局となりましたけれども、第5局の抱負をお聞かせください。まず渡辺棋王、お願いします。
渡辺 来週またすぐありますので、そうですね、永世棋王も懸かっていますけれども、1局しかチャンスがない(永世棋王になるには棋王位を連続で5期保持しなければならないので、一度失冠すると初めからやり直しになる)ので、悔いが残らないように指したいと思います。
木村 千田六段、お願いします。
千田 第5局までもう1週間ほどですので、それに向けて調整して臨みたいと思います。
(睡蓮)
■渡辺棋王の談話
――今日は非常に内容がよかったのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
渡辺 先手番らしい将棋にはなったと思いましたが、攻めがつながるかどうかはよく分からなかったです。
――ポイントになった局面はどこでしょうか。
渡辺 戦いが始まってからは変化が少ない将棋だったので……。うーん、▲3五歩(73手目)を突いたときに△同歩だったら、攻めがつながっているかどうかちょっとよく分からなかったんですけどね。
――勝ちを意識されたのは。
▲4六飛(83手目)がぴったりの手になったので、そこは「いいかな」とは思いました。
――これで2勝2敗のタイになりました。第5局の意気込みをお願いします。
渡辺 来週(3月27日)またすぐあるので。最後なので、悔いがないようにしたいと思います。
――永世棋王(棋王位5連覇)がかかる大きな一戦ですが。
渡辺 1局しかチャンスがないので、やはり悔いが残らないようにというか、それに尽きると思います。
■千田六段の談話
――本局はどこかで誤算があったのでしょうか。
千田 そうですね。▲2六角(67手目)~▲3七桂辺りで、ちょっと悲観していましたね。あそこでもうちょっと頑張る手順を見つけなければいけなかったですね。
――控室では△4五歩(44手目)からの仕掛けがどうだったのかという話も出ていました。
千田 ああ―、まあ、小競り合いという印象ですけれども。△4五歩というのは。
――全般的に千田六段の力が発揮できなかったのかなというように感じたのですが。
千田 うーん、「力が発揮できない」というと変な話になりますので。実力なので、ええ。
――5二金を6二に寄った辺りはどうだったのでしょうか。
千田 代わる手が複数あって……。本譜はバランスを重視した指し方だったのですが、ちょっと一貫性がなかったですね。
――これで五番勝負は2勝2敗になって、最後にあと1局ということになりました。
千田 対局までの時間があまりないので、それに向けて調整するのみです。
(睡蓮)
棋王戦第4局は17時45分、97手で渡辺棋王が勝ちました。消費時間は▲渡辺2時間51分、△千田3時間59分(持ち時間は各4時間)。渡辺棋王がカド番をしのぎ、決着は最終第5局に持ち込まれました。第5局は3月27日(月)に東京・将棋会館で指されます。
前記事の△5二金に、渡辺棋王は12分考えて▲5四角と急所に角を打ちました。それに対して千田六段は一分将棋になるまで考えて△4二金右。形勢は後手がかなり苦しく、あとは先手がどう決めるかという状況のようです。
(睡蓮)