控室(2) 控室を森下卓九段が来訪しました。関係者に挨拶をして早速、永瀬六段に声をかけます。 「永瀬くんならどうですか、あらかた優劣はついているんじゃないですか」(森下九段) 「いやいや……」(苦笑いの永瀬六段) 逆に形勢を問われた森下九段は先手持ちの見解。先手は指し手がわかりやすく、楽な感じがするとのことです。永瀬六段も、後手を持って指し方がわからない、とのこと。一例として、43手目▲8八玉から△5五歩▲6七銀△5四銀▲7八金△6四歩▲5六歩△同歩▲同銀△5五歩▲4七銀(C図)の変化は先手が十分のようです。 (棋譜に目を通す森下九段) (森下九段の差し入れ、東京・浅草「舟和」の「あんこ玉」) (若葉)