16時20分過ぎ、図の局面で渡辺棋王は43分の長考で▲1六角と打ちました。
控室では当初▲4四桂△同歩▲1六角と、より激しい順が検討されていましたが、△3四歩▲同飛△6四歩(参考1図)のアクロバティックな受けが発見され、先手大変とされました。
参考1図以下▲4四飛の空き王手には△6三玉で耐えています。そこで次に検討されていたのが渡辺棋王の指した▲1六角。次に▲4四桂と打つ狙いで、今度は△3四歩▲同飛△6四歩にも▲同飛と取って▲4四桂の狙いが残ります。検討陣は難解ながら先手良しと見ています。後のない三浦九段に起死回生の策はあるのでしょうか。