図は△3七歩と垂らした局面。数手前に△7七歩▲同桂を利かせたのがポイントで、先手玉の逃げ道(▲7七玉)を消しながら追い詰める狙いです。
実戦は▲3七同銀!△1九と!▲4六銀と進みました。
銀を見捨てる▲3七同銀もすごい手ですが、取れる銀を取らない△1九とも凄まじい手です。△1九とに代えて△3七同竜は、▲7六桂から攻められるのを嫌がったのではないかと見られています。のちに▲4四香と走る手が歩切れを突いて厳しくなるからです。
予想を超える応酬に、「いや、わからない」と控室。結論は出ていません。
(紋蛇)