司会者の質問に答えるという形式で、対局者の決意表明が行われた。
―― 昨年の棋王戦、そして1月のとちぎ将棋まつりにも来ていただきました。栃木の印象は変わってきましたでしょうか?
郷田 そうですね。昨年も来させていただいたんですけども、たくさんの方に観に来ていただけてうれしかったですね。
―― 栃木の好きなところはどんなところですか?
郷田 宇都宮はとちぎ将棋まつりで来たんですが、日光には学生時代の友達と鬼怒川温泉に行ったことがありまして。非常に懐かしいなと思っています。
―― 第3局までの手応えはいかがでしょうか?
郷田 厳しい状況ですね。課題や反省点も見つかりましたが、終わったことは考えてもしょうがないので、前向きにいきたいですね。
―― 明日に向けての意気込み、会場の皆さまへのメッセージをお願いします。
郷田 盤上で全力を尽くして、いい将棋を指すのがプロ棋士の務めなので、自分なりに精一杯がんばれればと思います。
―― 栃木の印象はいかがでしょうか?
渡辺 栃木県には対局等で何回か来ているんですけども、この宇都宮には2年ぶり2回目で……2回目じゃないです。とちぎ将棋まつり(2010年)で来て、そのあと棋王戦第1局(2011年)があって、それ以来ですね。そのときは負けてしまったので……えー、そういう印象なんですよね(笑)。
―― ということは、その印象を晴らしたいという気持ちがあるのでしょうか。
渡辺 そうですね。やっぱりその土地での成績は、なんとなく覚えているものなので。
―― 第3局までの手応えをお聞かせください。
渡辺 五番勝負ですので、始まるとあっという間にこの第4局まで来たなという感じです。残り2局、終盤戦ですから、悔いの残らないようにやりたいなというところです。
―― 三冠がかかる対局ですね。
渡辺 まあ、始まってしまえば集中できると思います。
―― 今のお気持ちは、緊張はあるでしょうか。
渡辺 タイトル戦の前は多少は緊張するんですけども、始まってしまえば、はい。
―― 明日の対局に向けての意気込み、会場の皆さまにメッセージをお願いします。
渡辺 この宇都宮は棋王戦の3年連続の開催もありまして、非常に将棋熱が高まっていると感じています。また明日は日曜日ですので、大勢のお客様にお越しいただけると思いますので、その期待に添えるような将棋を指したいと思います。
(牛蒡)