2010年2月

2010年2月 5日 (金)

海外での対局は、日本と勝手が違いますので、主催側の苦労も多くあります。特に文化の違いから、部屋の雰囲気はその国独特の様式もあります。当然ながら、対局室の設定にも、いつも以上に気を使うことも多く、照明の明るさや、部屋の雰囲気、周囲の騒音などにも気を配ります。

上海に到着してから、軽い観光のあと、午後5時頃から検分を行いました。両対局者も海外での対局とあって、念を押すかのように、一つ一つの事柄を確認します。ちなみに、将棋盤と駒は、日本から持ってきたものです。
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4日午後1時頃に上海に到着。一行は、空港での所定の手続き関係のあと、軽く市内を観光の予定。一方、それとは別に、私は対局会場設営の為に直接タクシーでホテルに向かう。上海空港は、かなりの喧騒で、タクシー乗り場で待つ客が行列となっていました。現地の方の案内のもと、私たちも列の最後尾に並びタクシーを待ちます。但し、次から次へとタクシーがきますので、列自体は動いています。十数分たって、乗車することができました。
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Dsc_0017_2  海外、というと、遠いイメージがありますが、上海まで約3時間のフライトで到着します。東京から新大阪まで新幹線ひかり号で約3時間、そう考えると意外に近かったりします。

羽田を定刻よりやや遅れて離陸。左の写真は、距離的に約半分くらいまできたとろこで撮りました。済州島辺りです。高度は、12,200m、外気温は摂氏-51度と表示されています。

機内で食事を済ませ、現地時間の午後1時頃に到着です。上海と日本に時差は1時間となっています。

平日であるにもかかわらず、上海行きの便の搭乗者は、案外多のには驚きます。きけば、一般に中国で「春節」と呼ばれる旧正月が今月14日に控え、今はいわば年末にあたるとのこと。この旧正月、中国では、最大の行事で、当然、人の出入りも激しくなるそうです。
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Dsc_0008 第35期棋王戦五番勝負がいよいよ開幕となります。今回は、中国・上海市で第1局が開催されます。棋王戦では、1976年にハワイで行われて以来、実に34期ぶり。

2月4日(木)午前9時に羽田空港国際線ターミナルに集合。一同、30分前には集まりました。午前10時25分発日本航空JL8877便で出発。今回、この上海対局では、日本航空からも協賛を頂いております。