2013年7月11日 (木)

Idou(棋譜用紙を見て、進行を確認する井道女流初段)

62(図の現局面について)
井道女流初段「先手の穴熊が堅く、対する後手玉が薄いことが気になります。玉が薄いと、何かと反動が大きいですし。ほかには、攻撃の権利として先手だけ5筋の歩が切れている点も大きいかもしれません。後手は5筋に歩を垂らせたら随分と状況が違うのですが……」

Idou_2吉田五段「難しい局面ですが、後手は勝ちにいく手が難しいです。先手有利だと思います」

Photo_31東京・将棋会館では、普段から2階の道場で様々なイベントが開催されている。
今日は、15時から藤森哲也四段による指導対局が行われていた。

皆さんも、機会があれば是非とも将棋会館でのイベントにお越しください。

Photo_32(一度に3人を相手にして、次々に指し手を進めていく藤森四段。終局後は、簡単に感想戦が行われる)

Photo_29(対局再開時の清水女流六段)

45室岡七段が「先手の方が指しやすいとは思うが、実際にどうよくしていくかは難しい」と語っていたところ、清水女流六段は決戦を急がず銀冠穴熊への組み替えを目指しました。

48対する渡辺女流1級。「△5七角と打ち込まれるような筋があるので、▲8八金~▲7八金右と固い穴熊は目指せないのでは」(吉田五段)といった意見も聞かれていたところでしたが、ただ先手の構想を許すのでは面白くないと判断。△7一玉~△9二香として4六角の角道を緩和した上で、△7四歩と反発しました。

50この△7四歩を▲同銀と取るのは、△5六角と打たれて銀が助かりません。【参考図】
これは、明らかに後手が有利な展開。

実戦は▲6六銀△7三銀と進み、後手も懸念材料だった上部の守りが固くなってきました。

41本日、東京・将棋会館で行われる対局の立会人を務める室岡克彦七段が中継室を来訪。

本局の記録用紙を手に取ると、「モニターを見るのではなく、実際に盤に並べてみましょう。やっぱり、3Dじゃないとね」と室岡七段。
棋士によってスタイルは様々だが、室岡七段は普段からパソコンで棋譜を見ることは少なく、実際に駒を並べることが多いようだ。

現在の局面【図】について、感想をうかがった。

室岡七段「桂先の角ですか。後手にさばかせないつもりです。これで後手の動きが難しいという判断ですね。たしかに後手は美濃囲いが完成しているので、玉側の駒が動かしづらい状況です。たとえば△7四歩は▲5四歩がすぐ王手になります。3五歩を守るなら△3四銀ですが、この銀は次の狙いがありません。△3四銀~△2五歩とはいけないでしょう」

Photo_27(実際に駒を並べる室岡七段と、その検討を興味深げに見つける吉田五段)

「後手はここまで来る前に仕掛けたかったのですが、そのタイミングも難しかったと思います。清水さんの作戦が巧妙だったということです」(室岡七段)

Photo_28(室岡七段は、先手持ちという判断)

Photo_22(13時になり、対局が再開。渡辺女流1級は清水女流六段が対局室に戻ってくると、△2一飛と着手した)

Photo_23(△2一飛を受けて清水女流六段が考え込む姿勢になると、渡辺女流1級は席を外した)

Photo_26
(考え込む清水女流六段)

37(【図】の局面で後手が14分考え、昼食休憩の時間になりました。ここまでの消費時間は▲清水女流六段41分、△渡辺女流1級1時間10分)

Photo_19(後手側から見た実際の盤面。やはり、玉頭に迫っている8五歩が気になるところだ)

Photo_20(ここまでの棋譜用紙。お互い、細かく時間を使いながら進めている)

Photo_21(昼食休憩中、両者が席を外している対局室の光景)

※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。

Photo_15(本日の東京は、最高気温35℃の予報。将棋会館の看板を、強い日差しが照りつけていた)

Photo_16(東京・将棋会館。二階は、誰でも利用できる道場になっている)

Photo_17(東京・将棋会館では、女流王座戦を主催しているリコーの製品が多く使われている。例えば、事務室のコピー機。よく、棋士がここで多くの棋譜用紙をコピーしている)

Photo_18(記録係が使用する対局フロアの小型コピー機も、リコーのもの)

33_2
中継室を来訪した瀬川晶司五段(NEC所属)に、現在の局面【図】(33手目)についてお互いの主張点を簡単に解説して頂いた。

瀬川五段「先手の主張は、▲8五歩と伸ばしている形をいかして玉頭戦が狙える点。後手の主張は、2筋からの反発でしょうか。△3三桂~△4三銀から、△2五歩▲同歩△同飛を狙うのが一例です」

Photo_14(モニターを見ながら解説する瀬川五段。「角交換振り飛車を指す上で心がけたいコツは?」との質問に、「僕が教えて欲しいくらいです(笑)ただ、本譜のような指し方も有力ですよね」と笑顔を見せた。この戦型は、まだまだ研究が進んでいる最中。この一戦は、どのような展開となるだろうか)

6_2(渡辺女流1級が、6手目に△8八角成と角交換。角交換四間飛車の戦型に進んだ)

15_2(角交換四間飛車に対しては、銀冠に組むのが清水女流六段が得意にしている形。本譜も銀冠を目指した)

17_2(清水は、続けて▲8五歩と伸ばした。早いタイミングに感じるが、終盤戦での玉頭攻めを見据えている手だ)

Photo_12(早くから対局室に入り、下座で清水を待っていた渡辺女流1級。途中、詰将棋の本を一瞬だけ開いたが、頭の中で考えながら集中を高めていたのだろうか)

05(清水女流六段の初手▲2六歩に対して、渡辺女流1級は△3四歩と角道を開けた)

Photo_13(渡辺女流1級は開始前から盤を見据えて集中を高めていたが、開始されてからも盤に集中していた)