2022年10月26日 (水)

Dsc_70611 (終局直後の対局室)

Dsc_70571 (完勝で防衛に向けて幸先のよいスタートを切った里見女流王座)

◆里見女流王座の談話

――本局を振り返って、いかがですか。

里見 早い段階で激しくなりましたが、途中は変化が多くて、難しい将棋だったと思います。

――ポイントになったのはどの辺りでしょうか。

里見 ▲6六歩(49手目)と打ったところで、どうやられるのか難しいと思っていました。その辺りでしょうか。

Dsc_70781 (加藤桃女流三段は、中盤で差をつけられてしまった)

◆加藤桃女流三段の談話

――本局を振り返って、いかがですか。

加藤桃 先手に馬を使われてからは、あまりいいと思っていなくて。最後はまだましな順があったかもしれないんですけど、ちょっと見えなかったので、しょうがないかなという感じです。

――そうすると、馬を使われる前の辺りがポイントでしたか。

加藤桃 ▲9二馬(53手目)と引かれて、先手の馬の活用が見込める形になったので、あまりよくないかなと思いました。

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この局面で加藤女流三段が投了し、里見女流王座が勝ちました。終局時刻は16時18分。消費時間は、▲里見2時間34分、△加藤2時間9分。里見女流王座は1勝0敗、加藤女流三段は0勝1敗となりました。第2局は11月16日(水)に福島県郡山市「郡山ビューホテルアネックス」で行われます。

2022102686図は16時10分頃の局面です。加藤桃女流三段も懸命に相手玉に迫っていますが、△3九桂成はまだ先手玉にとって何でもないので、里見女流王座としてはここで寄せに出ることができそうです。終局もそう遠くないかもしれません。

Dsc_69821 (加藤桃女流三段)

2022102679図は15時15分過ぎの局面です。里見女流王座が着実に相手玉に迫っています。「この物量攻めはかなり厳しいですね。先手玉のほうには詰めろがかかりませんし」と、控室の屋敷九段。情勢は加藤桃女流三段にとってかなりつらいもののようです。

Dsc_70221 (里見女流王座)

Dsc_70021 (加藤桃女流三段)

文京区は森鴎外、夏目漱石、樋口一葉、石川啄木など、たくさんの文人が暮らしたことで有名です。

Dsc_6556 (根津神社の近くにある、夏目漱石の旧居跡。処女作『吾輩は猫である』をはじめとして、『坊ちゃん』、『草枕』などの作品がここで書かれたという)

Dsc_6562 (石碑の近くには、猫のオブジェが設置されている。『吾輩は猫である』は、こちらの旧居が舞台となった)

Dsc_6564 (塀の上に、もう一匹)

Dsc_6570 (こちらは森鴎外の旧居跡に建てられた、森鴎外記念館)

Dsc_6572 (記念館前の団子坂は、鴎外や漱石の作品にも登場する)

Dsc_6577 (街灯には、「森鴎外没後100年」の旗が飾られていた)

文京区の東側に位置する根津・千駄木エリアを歩きました。

Dsc_6502 (1900年余り前にヤマトタケルノミコトが創祀したと伝えられている根津神社)

Dsc_6511_2 (楼門。根津神社では、江戸幕府五代将軍・徳川綱吉によって造営された権現造りの建造物が当時のままの姿で残っている)

Dsc_6523 (池には鯉と亀が泳いでいた)

Dsc_6544_2 (拝殿)

Dsc_6552 (根津神社はつつじの名所としても知られており、春にはつつじまつりが催される)

14時30分になり、両対局者に午後のおやつが出されました。注文は、里見女流王座が「フルーツ盛り合わせ、ホット紅茶(ミルク)、オレンジジュース」、加藤桃女流三段が「フルーツ盛り合わせ、アイス紅茶(氷なし)」です。

Dsc_70481 (里見女流王座のおやつ)

Dsc_70501 (フルーツ盛り合わせは、マスクメロン、梨、オレンジ、いちご、ぶどう、柿、ブルーベリーという構成)

Dsc_70381 (加藤桃女流三段のおやつ)

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14時14分、里見女流王座は47分の長考で▲4六歩(図)と相手の歩を払いました。これで加藤桃女流三段からどう攻めてこられても対応できると判断したようです。ここまでの消費時間は▲里見2時間16分、△加藤37分とかなり差がつきましたが、盤上は銀桂得の里見女流王座がはっきり優勢といえます。

Dsc_70121 (里見女流王座。長考の間に、局面を勝ちまで持っていく目途が立ったのかどうか)