2022年10月26日 (水)
感想戦
終局直後
(完勝で防衛に向けて幸先のよいスタートを切った里見女流王座)
◆里見女流王座の談話
――本局を振り返って、いかがですか。
里見 早い段階で激しくなりましたが、途中は変化が多くて、難しい将棋だったと思います。
――ポイントになったのはどの辺りでしょうか。
里見 ▲6六歩(49手目)と打ったところで、どうやられるのか難しいと思っていました。その辺りでしょうか。
◆加藤桃女流三段の談話
――本局を振り返って、いかがですか。
加藤桃 先手に馬を使われてからは、あまりいいと思っていなくて。最後はまだましな順があったかもしれないんですけど、ちょっと見えなかったので、しょうがないかなという感じです。
――そうすると、馬を使われる前の辺りがポイントでしたか。
加藤桃 ▲9二馬(53手目)と引かれて、先手の馬の活用が見込める形になったので、あまりよくないかなと思いました。









図は16時10分頃の局面です。加藤桃女流三段も懸命に相手玉に迫っていますが、△3九桂成はまだ先手玉にとって何でもないので、里見女流王座としてはここで寄せに出ることができそうです。終局もそう遠くないかもしれません。
図は15時15分過ぎの局面です。里見女流王座が着実に相手玉に迫っています。「この物量攻めはかなり厳しいですね。先手玉のほうには詰めろがかかりませんし」と、控室の屋敷九段。情勢は加藤桃女流三段にとってかなりつらいもののようです。
















