2011年12月 6日 (火)

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島朗九段による本局の詳細な観戦記は日本経済新聞にて12月中旬以降に掲載されます。お楽しみにお待ち下さい。

第5局は12月12日(月)、東京・将棋会館にて行われます。第5局も当サイトにてお楽しみください。本日はご観戦いただきましてありがとうございました。

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【Twitter解説】

本局は33手目▲4五銀(1図)や39手目▲2五桂が機敏な動きで加藤さんがペースを掴みました。一気に決まってしまいそうな局面もありましたが清水さんも食らいついて容易には決め手を与えませんでした。

68手目△8六歩~△6五歩(2図)が良いタイミングの反撃で一手争いの終盤戦になりましたが加藤さんがうまく凌いで勝利目前というところで事件が起きました。▲5六歩と受けておけばそれまでだっただけに加藤さんとしては非常に後悔が残る結果となってしまいました。第5局までに気持ちを立て直してまた頑張ってほしいと思います。

ここまで偶然にも後手番が4連勝という結果になりました。第5局は全部が注目ですが振り駒にも是非注目していただきたいと思います。本日はご観戦いただきありがとうございました。

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【終局後のインタビュー】

――仕掛けについてはどう考えていましたか。

最初は▲4五銀(33手目)とぶつける予定ではなく、もっとゆっくりした展開にするつもりでした。でも▲4五銀が見えてしまったので、後悔しないようにと思ってぶつけました。
△8一飛や△3二金とされると(先手の)得にならないので、すぐに仕掛けないといけないかな、と思いました。

――飛車を成り込んだ辺り(51手目▲3二飛成)はいかがですか。

難しいと思っていました。攻めが重かったかもしれません。

――最後の▲5五歩(105手目)については。

△5五同金を……。詰むと思って指してしまって、△5五同金をうっかりしました。

(牛蒡)

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【終局後のインタビュー】

――▲4五銀(33手目)から▲1七桂(39手目)の辺りはどのような印象でしたか。

▲4五銀はまったく読んでいませんでした。そこから未知の世界に入りましたが、攻めを呼び込み過ぎてしまって……。難しくてよく分かりませんでした。

――終盤は少し苦しいようにも見えました。

一手空けば良くなるのですが、鋭く攻め込まれてしまいました。

――△4九角(90手目)を打った辺りはいかがでしょう。

王手が掛かる形にはなりましたが、少し足りないと思って指していました。

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(逆転勝ちを収めた清水市代女流六段)
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(加藤桃子奨励会1級は最後に痛恨のミスがあった)
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(最終第5局も同じく東京・将棋会館「特別対局室」で行われる)

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清水女流六段が122手、逆転で制し2勝2敗のタイに持ち込んだ。終局は18時5分。消費時間はともに2時間59分。第5局は12月12日(月)東京・将棋会館で行われる。

                                     

                                                                

                                                                                                                                                                                              

                                                                            

                                                                

  

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図は後手が飛車で王手をかけた局面。控室は▲5六歩で先手勝ちとみていましたが、加藤奨励会1級は▲5五歩。この手が伝えられて、控室で悲鳴が上がりました。
▲5五歩には△同金が△4六金(開き王手)以下の詰めろになります。また△5五同金に▲同金は△同飛▲4九玉△4七角で先手玉は必至です。先手は後手玉を詰ますか、王手をかけながら後手の飛車を抜くしかありませんが……加藤奨励会1級の読み筋やいかに。

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(▲5五歩が指されたと聞いた瞬間、勝又六段は継ぎ盤の前に座りなおした)

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図で▲3六角が絶好打と言われています。▲3六角は▲1二竜△同香▲7二金以下の詰めろで、さらに自陣の受けにも利かした攻防手です。

▲3六角に後手は暴れるしかありません。一例は1図から△4五歩▲5六金△6七角成▲5九玉△5七銀成で、先手としては怖いところですが、▲5七同金△同馬▲4八金(参考図)で受かっているとのこと。▲3六角は決め手になっているかもしれません。

本譜も加藤奨励会1級は▲3六角を打ちました。対する清水女流六段は角筋を止める前に△5七歩成を入れました。

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(左から中川八段、青野照市九段、梅田さん。継ぎ盤を離れてモニターに注視している)

(牛蒡)

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「ここで後手に寄せがあるかどうか。△7九角は鋭いですが、ちょっと足りないと思います。しかし大熱戦ですね」と控室。現在の評価は「わずかに先手が残していそう」とのこと。清水女流六段は残り時間の少なさも気がかりです。

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(継ぎ盤では詰む詰まないの局面も検討されていた)

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